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2025.07.11
ベルテックスコラム事務局
不動産投資は主に6種類!種類ごとの特徴と会社員におすすめの投資を解説
- はじめ方・基礎知識
- メリット
- リスク
- 投資の種類・方法
不動産投資と一口に言っても、投資手法はさまざまです。
主な6種類の投資方法について、大まかな内容と予算を表にまとめてみました。
種類 |
内容 |
大まかな予算 |
---|---|---|
①新築ワンルームマンション投資 |
新築区分マンションの1室を購入して賃貸する投資手法 |
500万円〜 1,000万円 |
②中古ワンルームマンション投資 |
中古区分マンションの1室を購入して賃貸する投資手法 |
100万円〜 300万円 |
③新築一棟アパート投資 |
購入した土地、あるいは所有地に新築アパートを建てて賃貸する投資手法 |
1,000万円〜 |
④中古一棟アパート投資 |
中古アパート一棟を購入して、賃貸する投資手法 |
500万円〜 |
⑤不動産クラウドファンディング |
不動産を対象とするクラウドファンディングに出資する投資手法 |
数万円〜 |
⑥REIT(リート) |
複数の不動産を運用する不動産投資法人の証券を購入する投資手法 |
数十万円〜 |
この記事では、6種類の投資手法それぞれのメリット・デメリット、必要資金の目安について解説します。
会社員におすすめの投資手法や、不動産投資をスタートする際に意識すべきポイントも紹介するので、不動産投資での資産形成を検討中の会社員は必見です。
不動産投資は主に6種類|それぞれの特徴を比較
冒頭で紹介したように、不動産投資には大きく分けて6種類あります。それぞれの特徴を簡単に比較すると次のとおりです。
種類 |
始めやすさ |
収入規模の大きさ |
資産形成スピード |
節税効果の大きさ |
売却のしやすさ |
インフレ対策効果 |
---|---|---|---|---|---|---|
①新築ワンルームマンション投資 |
◯ |
◯ |
◯ |
△ |
|
|
②中古ワンルームマンション投資 |
|
◯ |
◯ |
△ |
◯ |
|
③新築一棟アパート投資 |
△ |
|
|
◯ |
△ |
|
④中古一棟アパート投資 |
△ |
|
◯ |
|
△ |
|
⑤不動産クラウドファンディング |
|
◯ |
◯ |
△ |
◯ |
△ |
⑥REIT(リート) |
◯ |
◯ |
◯ |
△ |
|
△ |
このように、同じ不動産投資でも、投資手法によって特徴が大きく異なります。それぞれのメリット・デメリットを正確に理解し、自分に合った投資手法を選ぶことが重要です。
【不動産投資の種類①】新築ワンルームマンション投資
ここからは、6種類の投資手法ごとの特徴と必要資金の目安を見ていきます。まずは、新築ワンルームマンション投資です。
新築ワンルームマンション投資とは、主に単身者向けの区分マンションの1室を購入し、家賃収入を得る投資手法のこと。単身者の賃貸ニーズが高い、東京都心や首都圏、地方の中核都市などが投資エリアとなります。
新築ワンルームマンション投資のメリット・デメリット
新築ワンルームマンション投資のメリット・デメリットをまとめたものが、以下の表です。
メリット |
デメリット |
---|---|
|
|
新築ワンルームマンション投資の魅力は、一棟投資に比べると始めやすい点です。新築物件で担保価値が見込めることから、不動産投資ローンを組みやすいというメリットも見逃せません。
運用開始直後の入居者がつきやすいため、賃貸経営に不慣れな初心者でも取り組みやすい手法といえるでしょう。
一方、新築ワンルームマンション投資は中古に比べて物件価格が高いため、利回りが低くなる傾向にあります。
不動産投資情報サイト「健美家」によると、2024年1〜3月期における区分マンションの利回り全国平均は、築20年以上の物件が7.68%なのに対し、築10年未満の物件では4.40%にとどまっています。
また、新築当初は家賃を高めに設定しやすいものの、最初の入居者の退去後は中古となるため、家賃水準が下落しやすい点も要注意です。
新築ワンルームマンション投資の必要資金の目安
新築ワンルームマンション投資に限らず、現物不動産に投資する場合、不動産投資ローンを活用するのが基本です。その際、物件価格の20〜30%程度を目安に、頭金を準備するのがよいとされています。
これを踏まえ、物件価格ごとの必要資金(頭金)の目安をまとめると、次のとおりです。
物件価格 |
頭金の目安 |
---|---|
2,500万円 |
500万円〜750万円 |
3,000万円 |
600万円〜900万円 |
3,500万円 |
700万円〜1,050万円 |
新築の場合、中古に比べると購入価格が高いものの、500〜1,000万円の自己資金があれば物件の選択肢が広がるでしょう。
なお、一定の年収がある会社員は属性が高く評価されるため、頭金なしのフルローンで購入できる場合もあります。
【不動産投資の種類②】中古ワンルームマンション投資
次に紹介するのは、中古ワンルームマンション投資です。
主に単身者向けの中古区分マンションを1室単位で購入し、賃貸することで家賃収入を得る投資手法です。中古物件は新築物件よりも物件価格が安いため、新築ワンルームマンション投資以上に、初期投資を抑えてスタートできます。
中古ワンルームマンション投資のメリット・デメリット
中古ワンルームマンション投資のメリット・デメリットを確認してみましょう。
メリット |
デメリット |
---|---|
|
|
やはり初期投資額を抑えられる点は、中古ワンルームマンション投資の大きなメリットです。物件価格が安いので利回りも高くなる傾向があります。加えて、新築に比べて、経年による資産価値の下落幅が小さいというのも特徴といえるでしょう。
一方で、築年数が古くなるほど、入居者がつきにくい、修繕費用を見込まなければならないといったリスクが生じます。築古物件の場合、担保価値が見込めないため、不動産投資ローンを希望条件で組みにくい点も考慮すべきです。
中古ワンルームマンション投資の必要資金の目安
中古ワンルームマンション投資についても、物件価格の2〜3割の頭金を入れるものとして、必要資金の目安を紹介します。
物件価格 |
頭金の目安 |
---|---|
1,000万円 |
200万円〜300万円 |
1,500万円 |
300万円〜450万円 |
2,000万円 |
400万円〜600万円 |
物件購入価格の幅広さが中古の特徴であり、なかには1,000万円台の物件もあります。こうした物件であれば、200〜300万円程度の自己資金を用意すれば、投資を始められるケースもあるでしょう。
また、担保価値の見込めない築古物件でなければ、新築ワンルームマンション投資と同様、フルローンで購入できる可能性もあります。
【不動産投資の種類③】新築一棟アパート投資
新築一棟アパート投資は、新たに購入した土地、もしくは所有している土地にアパートを新築し、一棟丸ごと賃貸して家賃収入を得る手法です。ワンルームマンション投資に比べ、初期投資が大きい分、得られる収入額も大きくなります。
新築一棟アパート投資のメリット・デメリット
新築一棟アパート投資のメリット・デメリットをまとめると次のとおりです。
メリット |
デメリット |
---|---|
|
|
新築・中古を問わず、一棟アパート投資は複数住戸をまとめて賃貸するため、収入規模が大きい点が魅力です。建物全体が運営管理の対象なので、賃貸経営の自由度が高いのもメリットといえるでしょう。
また、空室が発生しても、ほかの部屋からの家賃収入でカバーできるため、収支への影響を抑えることができるのもポイントです。新築ならではのメリットとしては、入居者がつきやすいことや融資を受けやすいことなどが挙げられます。
一方で、新築の一棟ものは初期投資額の大きさがネックになりまです。加えて、売却時の買い手がターゲットが投資目的の人に限られるため、ワンルームマンション投資に比べて、売却のハードルが高いというデメリットもあります。
また、賃貸管理の範囲が広い分、経営の手間がかかるという課題もありますが、不動産管理会社に委託すれば、それほど気にする必要はないでしょう。
新築一棟アパート投資の必要資金の目安
不動産投資ローンを活用して一棟アパート投資を行う場合、一般的に物件価格の1〜3割程度の頭金が必要とされます。
これを具体的な物件価格に当てはめて考えた場合、頭金の目安は次のとおりです。
物件価格 |
頭金の目安 |
---|---|
4,000万円 |
400万円〜1,200万円 |
5,000万円 |
500万円〜1,500万円 |
6,000万円 |
600万円〜1,800万円 |
上記のように、数百万円の自己資金があれば検討は可能ですが、できれば1,000万円前後は用意しておきたいところです。
なお、自己資金を含めて3,000万円以上の資産があると、有利な条件で融資を受けられる傾向にあります。
【不動産投資の種類④】中古一棟アパート投資
中古アパートを一棟丸ごと購入し、賃貸による家賃収入を得るのが中古一棟アパート投資です。
中古アパートの大半は、すでに入居者がいる状態で売却される「オーナーチェンジ物件」のため、購入後すぐに家賃を得られるケースが多くなっています。
中古一棟アパート投資のメリット・デメリット
中古一棟アパート投資についても、代表的なメリット・デメリットを表で確認しましょう。
メリット |
デメリット |
---|---|
|
|
中古一棟アパート投資の特有のメリットとして、減価償却による節税効果の高さが挙げられます。
減価償却とは、建物の構造や用途ごとに定められた「法定耐用年数」をベースとする一定期間(減価償却期間)にわたり、物件取得費用を「減価償却費」として、分割して経費計上できる仕組みのことです。
減価償却期間中は、減価償却費を不動産所得から控除できるため、大きな節税効果を得られます。中古アパートは減価償却期間が短いため、期間中の減価償却費の金額が大きくなります。よって、節税効果も大きくなるのです。
ただし、年収が高い方でないと、それほど大きな節税効果は期待できません。具体的には、年収1,000万円以上あれば、節税目的での中古一棟アパート投資を検討する価値があるでしょう。
中古一棟アパート投資の必要資金の目安
中古一棟アパート投資の場合も、新築と同様、頭金の目安は物件価格の1〜3割程度とされています。
物件価格に当てはめて計算すると、具体的な必要資金の目安は次のとおりです。
物件価格 |
頭金の目安 |
---|---|
3,000万円 |
300万円〜900万円 |
3,500万円 |
350万円〜1,050万円 |
4,000万円 |
400万円〜1,200万円 |
新築に比べると物件価格が安いため、500万円程度の自己資金があれば、投資をスタートできる可能性があります。
ただし、築古物件だと融資条件が厳しくなることも予想されます。また、想定外の修繕費が発生するリスクもあるため、自己資金はある程度用意しておいたほうがよいでしょう。
【不動産投資の種類⑤】不動産クラウドファンディング
ここまで紹介したのは、いずれも現物不動産への投資でしたが、次の不動産クラウドファンディングは異なります。
不動産クラウドファンディングとは、WEBサイトなどを通じて、多くの投資家から投資を募り、その資金を元手に不動産を運用する仕組みのこと。運用によって得られた収入や物件の売却益は、それぞれの投資額に応じて分配されます。
実際に物件を購入して運用する現物不動産投資と異なり、不動産クラウドファンディングは、一口当たりの投資金額が小さい点が特徴です。
不動産クラウドファンディングのメリット・デメリット
不動産クラウドファンディングのメリット・デメリットを表で確認しましょう。
メリット |
デメリット |
---|---|
|
|
不動産クラウドファンディングは、少額で投資を始められる点が大きなメリットです。一口数万円から投資できるので、初心者の方でも取り組みやすい不動産投資といえるでしょう。分配金の利回りが高く設定されているケースも多く、効率的な資産運用ができるかもしれません。
現物不動産出資と異なり、自分で物件を所有するわけではないので、管理運営の手間が一切かからない点も、本業で忙しい会社員にとっては大きな魅力となります。
一方、不動産クラウドファンディングは、当初定められた運用期間中は所有し続けるのが原則のため、換金性は高くありません。また、少額から投資できる反面、投資額が小さいとリターンも小さくなります。
不動産クラウドファンディングの必要資金の目安
前述のとおり、不動産クラウドファンディングは、小口投資家による投資を前提とした仕組みであることから、一口数万〜数十万の少額で投資できる点が魅力です。会社員が、ちょっとした余裕資金を使って資産運用するのにも適しています。
ベルテックスが運営する不動産クラウドファンディング「ベルファンド」は、一口10万円から投資が可能です。しかも、運用物件は首都圏にある優良マンションばかり。資産価値の下落リスクを抑えながら、高い賃貸ニーズの見込める物件へ投資できます。
不動産クラウドファンディングを活用した資産形成に興味のある方は、ぜひ「ベルファンド」をご活用ください。
【不動産投資の種類⑥】REIT(リート)
REIT(リート)とは、投資家から集めた資金で不動産を購入し、運用することで収益を上げる不動産投資信託のことをいいます。
小口から投資できる点は不動産クラウドファンディングと共通ですが、REITは上場しており、証券市場で売買できるのが特徴です。
REIT(リート)のメリット・デメリット
REITのメリット・デメリットも簡単に紹介しましょう。
メリット |
デメリット |
---|---|
|
|
REITは証券市場に上場しているため、不動産投資でありながら、株式投資のような性質を有しているのがポイントです。
REIT(リート)の必要資金の目安
REITも不動産クラウドファンディングと同様、小口で投資できるため、数十万円の自己資金があれば投資を始められます。
ただし、上場しているので、株式と同様に価格変動がある点は注意が必要です。購入時から下落が続けば、売却価格が購入価格を大きく下回るリスクもあります。
不動産投資の種類選びのポイント4選
6種類の投資手法について解説してきましたが、自分に合った種類の不動産投資を選ぶには、次の4つのポイントを押さえる必要があります。
(1)投資目的を明確にする
(2)利回りや収支で選ぶ
(3)分散投資の観点で選ぶ
(4)不動産市場の状況を見て選ぶ
以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
(1)投資目的を明確にする
投資手法ごとのメリット・デメリットで比較したように、不動産投資の種類によって、期待される投資効果は異なります。投資手法を選ぶにあたっては、最初に自分の投資目的を明確にしておくことが重要です。
各投資でどのような効果を見込めるのか、簡単にまとめたものが以下の表です。
不動産投資の種類 |
投資効果の例 |
---|---|
①新築ワンルームマンション投資 |
副収入、中長期の資産形成、私的年金効果 |
②中古ワンルームマンション投資 |
副収入、中長期の資産形成、私的年金効果 |
③新築一棟アパート投資 |
副収入、効率的な資産拡大、相続対策 |
④中古一棟アパート投資 |
副収入、効率的な資産拡大、相続対策、節税効果 |
⑤不動産クラウドファンディング |
副収入の獲得、資産形成、余剰資金の運用 |
⑥REIT |
副収入の獲得、資産形成、余剰資金の運用 |
たとえば、同じ「資産形成」が目的でも、スピーディに資産を拡大していきたいのか、中長期で安定的に資産を運用していきたいのかによって、選ぶべき投資手法は異なります。
自分に合った不動産投資を見つけるには、投資目的を明確にしたうえで、信頼できる不動産投資会社に相談してみるとよいでしょう。
ベルテックスでは、お客様のライフプランや資産形成に対する考え方をベースに、最適な投資手法をご提案しています。不動産投資を始める第一歩として、ベルテックスの個別相談をぜひご活用ください。
(2)利回りや収益で選ぶ
不動産投資の種類によって、利回りや収益の傾向にも違いがあります。種類ごとの傾向を簡単に確認してみましょう。
不動産投資の種類 |
利回りの傾向 |
収益の規模 |
---|---|---|
①新築ワンルームマンション投資 |
低め |
それほど大きくない |
②中古ワンルームマンション投資 |
高め |
それほど大きくない |
③新築一棟アパート投資 |
低め |
大きい |
④中古一棟アパート投資 |
高め |
比較的大きい |
⑤不動産クラウドファンディング |
高め |
小さい (投資額による) |
⑥REIT |
高め |
小さい (投資額による) |
同じ投資手法でも、物件価格の低い中古物件は、利回りが高くなる傾向にあります。その反面、空室リスクや修繕リスクを考慮する必要があるでしょう。
高利回りの投資にはそれなりの理由があると考え、低利回りの安定的な投資手法と組み合わせるなど、リスクヘッジの方法も考えておくことをおすすめします。
(3)分散投資の観点で選ぶ
投資におけるリスクヘッジの方法として効果的なのが「分散投資」です。分散投資とは、異なる複数の投資に資産を振り分けることをいいます。これにより、ひとつの投資で損失を被っても、ほかの投資の利益でカバーできる可能性が生まれます。
不動産投資は種類によってリスクが異なるため、複数の投資手法を組み合わせることで、分散投資を実現できるでしょう。たとえば、新築・中古ワンルームマンション投資と、不動産クラウドファンディングを組み合わせるといったやり方が考えられます。
また、種類の分散以外に、エリアの分散や投資期間の分散、築年数の分散も、リスクヘッジの効果が期待できます。不動産投資における分散投資の方法については、こちらの記事をご覧ください。
(4)不動産市場の状況を見て選ぶ
不動産市場の動きを分析し、その結果をもとに、将来にかけて安定的に収益を上げられそうな投資先を選ぶという方法もあります。
人口減少社会に突入している日本では、都市部と地方で人口格差が拡大しており、都市部に賃貸ニーズが集中する傾向が見られます。
こうした状況を踏まえると、東京都心をはじめとする大都市のワンルームマンション投資を選ぶというのが、有力な選択肢になるでしょう。市場の見方など、判断のベースとなる知識を習得したい方は、ベルテックスの不動産投資セミナーを積極的にご活用ください。
会社員におすすめの不動産投資2種類とその理由
6種類ある不動産投資のうち、会社員の方が取り組むのにおすすめなのは「新築・中古ワンルームマンション」と「不動産クラウドファンディング」です。
なぜ、これらの投資が会社員におすすめなのか、理由を詳しく解説します。
少ない投資で現物資産を持てる「ワンルームマンション投資」
ワンルームマンション投資は、現物不動産投資のなかでは、比較的小さな投資でスタートできるのが魅力です。一棟アパート投資に比べると1件当たりの収益規模は小さいものの、長期運用することにより、安定的な資産形成を実現できます。
会社員の方には、特に安定した賃貸ニーズを期待できる、都心部のワンルームマンション投資が適しています。ワンルームマンション投資をおすすめする理由は以下のとおりです。
【おすすめの理由①】会社員は不動産投資ローンを組みやすいから
ワンルームマンション投資は、一棟アパート投資に比べて物件価格が低いため、頭金ゼロのフルローンで購入できるケースも少なくありません。
特に、勤続年数が一定以上ある会社員は信用力が高いと見なされるので、不動産投資ローンを有利な条件で借りられる傾向にあります。低金利で融資を受けられれば、フルローンでも返済負担を軽減することができるでしょう。
毎月の家賃収入からローンを返済できれば、手出しのない運用ができるため、家計を圧迫するリスクも低くなります。
【おすすめの理由②】管理運営に手間がかからないから
ワンルームマンション投資における管理運営の範囲は専有部分のみです。そのため、建物全体を管理しなければならないアパート一棟投資と比べ、管理運営に手間がかかりません。不動産管理会社に業務を委託すれば、日常的な対応はほとんど発生しないでしょう。
アパート一棟投資でも、業務委託によって手間を軽減することは可能ですが、家賃水準や賃貸方針の決定、入居審査への同席など、オーナーとして対応すべき業務は少なからず発生します。
ワンルームマンション投資では、こうした業務の手間も小さいため、本業で忙しい会社員が副業的に取り組むのにも適しています。
【おすすめの理由③】老後の年金対策に有効だから
会社員で資産運用を検討する理由として、老後資金に対する不安の解消を挙げる方は多くいます。ワンルームマンション投資は、こうしたニーズにもマッチする投資手法です。
20代から30代のうちにローンを組めば、定年退職する頃にはローンを完済できます。それ以降は、家賃収入から経費を除いた全額を毎月収入として得られるため、私的年金として有効といえるでしょう。
また、賃貸経営が安定すれば、新たにローンを組んで複数物件を所有することも可能です。老後もゆとりある生活を送れるようになるかもしれません。
一口数万円からスタートできる「不動産クラウドファンディング」
ワンルームマンション投資と並んで、会社員におすすめしたいのが「不動産クラウドファンディング」です。不動産クラウドファンディングは一口数万円から投資できるため、不動産投資のなかでも特に取り組みやすい手法といえます。
会社員におすすめする理由は以下の3点です。
【おすすめの理由①】余剰資金で手軽に始められるから
繰り返しになりますが、不動産クラウドファンディングの最大の魅力は、一口数万〜数十万の少ない金額で不動産に投資できる点にあります。
不動産は魅力ある投資対象ですが、現物不動産を購入するとなると、それなりの資金が必要です。フルローンで購入するケースでも、不測の事態に備えて、一定の自己資金を確保しておくべきでしょう。
一方、不動産クラウドファンディングは物件の管理・運用をプロに任せられるので、後から自己資金を費やす必要がありません。少しの余剰資金を有効活用して、中長期的な資産形成を図るのに適しています。
【おすすめの理由②】不動産のプロに物件選定や運用を任せられるから
不動産投資の成否は物件選びによって決まる、といっても過言ではありません。
しかし、本業で忙しい会社員のなかには、物件選びに時間や労力をかけられない方も多くいるでしょう。そうなると、現物不動産投資に取り組むのはハードルが高いかもしれません。
これに対し、不動産クラウドファンディングなら、不動産のプロが目利きした優良物件に投資できるうえ、物件の運用も管理のプロが行ってくれます。自分で物件を選ぶほどの余裕がない方であっても、不動産投資の第一歩として取り組みやすい投資手法といえるのです。
【おすすめの理由③】元本割れのリスクが低減されているから
不動産投資も投資である以上、元本割れのリスクはどうしても付きまといます。その点に関しても、不動産クラウドファンディングは優位であると考えてよいでしょう。なぜなら、不動産クラウドファンディングの多くは「優先劣後システム」を導入しているからです。
優先劣後システムとは、投資家の出資分を「優先出資」、運営する事業者の出資分を「劣後出資」として、出資金を分けて管理する方式のこと。このシステムを導入している場合、仮に運用損失が生じたとしても、劣後出資分から補填されます。
劣後出資分で損失を賄うことができれば、優先出資者である投資家は損失を被らずに済むという仕組みです。
ベルテックスの不動産クラウドファンディング「ベルファンド」も、優先劣後システムを採用しています。少額投資でリスクヘッジしつつ、都心の優良物件に投資できるので、会社員が不動産投資のスタートとして取り組むにもおすすめです。
会社員が不動産投資を始める際に意識すべき3つのポイント
会社員が不動産投資を始めるにあたっては注意点もあります。次の3つのポイントを意識して、安定的な資産運用を目指しましょう。
(1)不動産投資のリスクを理解しておく
不動産投資には、空室が埋まらずに収入が入らなくなる「空室リスク」や、入居者の家賃滞納によって収入が途絶える「家賃滞納リスク」など、いくつかの特有のリスクがあります。
比較的リスクの低い、ワンルームマンション投資や不動産投資クラウドファンディングを選んだとしても、こうしたリスクを完全に避けることはできません。
不動産投資に取り組むにあたっては、リスクの内容を十分に理解したうえで、必要な対策を講じるようにしましょう。あわせて、余裕のある資金計画を立てることも大切です。
(2)信頼できる不動産投資会社を選ぶ
不動産投資に取り組む際、パートナーとなるのが不動産投資会社です。
不動産投資会社は、投資物件の提案から、資金計画・資金調達のサポート、運用中の賃貸管理、出口における売却のサポートまで、不動産投資において大きな役割を果たします。
それだけに、信頼できる不動産投資会社をパートナーにつけられるかどうかは、不動産投資の成否を大きく左右するでしょう。会社選びの際は、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
(3)信頼できる不動産管理会社を選ぶ
ワンルームマンション投資やアパート一棟投資など、現物不動産に投資する場合、不動産管理会社選びも投資の成否を分ける重要なポイントになります。
信頼できる不動産管理会社を見極めるには、次のような項目をチェックするとよいでしょう。
- 管理戸数の多さ
- 管理物件における入居率の高さ
- 管理委託手数料の安さ
- 業務の対応範囲の広さ
ベルテックスは、物件提案や資金計画に関することから入居者管理・物件管理に至るまで、不動産投資に関するあらゆるサポートを、手頃な管理委託手数料でご提供しています。
ワンルームマンション投資をご検討中なら、ベルテックスの個別相談をぜひご活用ください。
まとめ
不動産投資には、主に次の6つの種類があります。
①新築ワンルームマンション投資
②中古ワンルームマンション投資
③新築一棟アパート投資
④中古一棟アパート投資
⑤不動産クラウドファンディング
⑥REIT(リート)
種類ごとに異なるメリット・デメリットがあるため、投資目的やリスク許容度などに応じて、適切な投資手法を選びましょう。
会社員の方が初めて不動産投資に取り組む場合には、ワンルームマンション投資や不動産クラウドファンディングがおすすめです。これらの投資を組み合わせて、安定的な資産形成を目指してみてはいかがでしょうか。
不動産投資を始める際は、投資に関する基礎知識を身につけておくことも大切です。まずは、ベルテックスの「初心者向けの入門セミナー」で、不動産投資について理解を深めましょう。
この記事を書いた人
ベルテックスコラム事務局
不動産コンサルタント・税理士
不動産ソリューションの面白さや基礎、役に立つ情報や体験談などをフラットな目線で分かりやすくご紹介。宅建士・ファイナンシャルプランナー・税理士など有資格者の知見を生かしつつ、経験豊かなライターたちが不動産投資でおさえておきたいポイントをお届けします。
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ベルテックスコラム事務局
不動産投資は主に6種類!種類ごとの特徴と会社員におすすめの投資を解説
- はじめ方・基礎知識
- メリット
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- 投資の種類・方法
不動産投資と一口に言っても、投資手法はさまざまです。
主な6種類の投資方法について、大まかな内容と予算を表にまとめてみました。
種類 |
内容 |
大まかな予算 |
---|---|---|
①新築ワンルームマンション投資 |
新築区分マンションの1室を購入して賃貸する投資手法 |
500万円〜 1,000万円 |
②中古ワンルームマンション投資 |
中古区分マンションの1室を購入して賃貸する投資手法 |
100万円〜 300万円 |
③新築一棟アパート投資 |
購入した土地、あるいは所有地に新築アパートを建てて賃貸する投資手法 |
1,000万円〜 |
④中古一棟アパート投資 |
中古アパート一棟を購入して、賃貸する投資手法 |
500万円〜 |
⑤不動産クラウドファンディング |
不動産を対象とするクラウドファンディングに出資する投資手法 |
数万円〜 |
⑥REIT(リート) |
複数の不動産を運用する不動産投資法人の証券を購入する投資手法 |
数十万円〜 |
この記事では、6種類の投資手法それぞれのメリット・デメリット、必要資金の目安について解説します。
会社員におすすめの投資手法や、不動産投資をスタートする際に意識すべきポイントも紹介するので、不動産投資での資産形成を検討中の会社員は必見です。
不動産投資は主に6種類|それぞれの特徴を比較
冒頭で紹介したように、不動産投資には大きく分けて6種類あります。それぞれの特徴を簡単に比較すると次のとおりです。
種類 |
始めやすさ |
収入規模の大きさ |
資産形成スピード |
節税効果の大きさ |
売却のしやすさ |
インフレ対策効果 |
---|---|---|---|---|---|---|
①新築ワンルームマンション投資 |
◯ |
◯ |
◯ |
△ |
|
|
②中古ワンルームマンション投資 |
|
◯ |
◯ |
△ |
◯ |
|
③新築一棟アパート投資 |
△ |
|
|
◯ |
△ |
|
④中古一棟アパート投資 |
△ |
|
◯ |
|
△ |
|
⑤不動産クラウドファンディング |
|
◯ |
◯ |
△ |
◯ |
△ |
⑥REIT(リート) |
◯ |
◯ |
◯ |
△ |
|
△ |
このように、同じ不動産投資でも、投資手法によって特徴が大きく異なります。それぞれのメリット・デメリットを正確に理解し、自分に合った投資手法を選ぶことが重要です。
【不動産投資の種類①】新築ワンルームマンション投資
ここからは、6種類の投資手法ごとの特徴と必要資金の目安を見ていきます。まずは、新築ワンルームマンション投資です。
新築ワンルームマンション投資とは、主に単身者向けの区分マンションの1室を購入し、家賃収入を得る投資手法のこと。単身者の賃貸ニーズが高い、東京都心や首都圏、地方の中核都市などが投資エリアとなります。
新築ワンルームマンション投資のメリット・デメリット
新築ワンルームマンション投資のメリット・デメリットをまとめたものが、以下の表です。
メリット |
デメリット |
---|---|
|
|
新築ワンルームマンション投資の魅力は、一棟投資に比べると始めやすい点です。新築物件で担保価値が見込めることから、不動産投資ローンを組みやすいというメリットも見逃せません。
運用開始直後の入居者がつきやすいため、賃貸経営に不慣れな初心者でも取り組みやすい手法といえるでしょう。
一方、新築ワンルームマンション投資は中古に比べて物件価格が高いため、利回りが低くなる傾向にあります。
不動産投資情報サイト「健美家」によると、2024年1〜3月期における区分マンションの利回り全国平均は、築20年以上の物件が7.68%なのに対し、築10年未満の物件では4.40%にとどまっています。
また、新築当初は家賃を高めに設定しやすいものの、最初の入居者の退去後は中古となるため、家賃水準が下落しやすい点も要注意です。
新築ワンルームマンション投資の必要資金の目安
新築ワンルームマンション投資に限らず、現物不動産に投資する場合、不動産投資ローンを活用するのが基本です。その際、物件価格の20〜30%程度を目安に、頭金を準備するのがよいとされています。
これを踏まえ、物件価格ごとの必要資金(頭金)の目安をまとめると、次のとおりです。
物件価格 |
頭金の目安 |
---|---|
2,500万円 |
500万円〜750万円 |
3,000万円 |
600万円〜900万円 |
3,500万円 |
700万円〜1,050万円 |
新築の場合、中古に比べると購入価格が高いものの、500〜1,000万円の自己資金があれば物件の選択肢が広がるでしょう。
なお、一定の年収がある会社員は属性が高く評価されるため、頭金なしのフルローンで購入できる場合もあります。
【不動産投資の種類②】中古ワンルームマンション投資
次に紹介するのは、中古ワンルームマンション投資です。
主に単身者向けの中古区分マンションを1室単位で購入し、賃貸することで家賃収入を得る投資手法です。中古物件は新築物件よりも物件価格が安いため、新築ワンルームマンション投資以上に、初期投資を抑えてスタートできます。
中古ワンルームマンション投資のメリット・デメリット
中古ワンルームマンション投資のメリット・デメリットを確認してみましょう。
メリット |
デメリット |
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やはり初期投資額を抑えられる点は、中古ワンルームマンション投資の大きなメリットです。物件価格が安いので利回りも高くなる傾向があります。加えて、新築に比べて、経年による資産価値の下落幅が小さいというのも特徴といえるでしょう。
一方で、築年数が古くなるほど、入居者がつきにくい、修繕費用を見込まなければならないといったリスクが生じます。築古物件の場合、担保価値が見込めないため、不動産投資ローンを希望条件で組みにくい点も考慮すべきです。
中古ワンルームマンション投資の必要資金の目安
中古ワンルームマンション投資についても、物件価格の2〜3割の頭金を入れるものとして、必要資金の目安を紹介します。
物件価格 |
頭金の目安 |
---|---|
1,000万円 |
200万円〜300万円 |
1,500万円 |
300万円〜450万円 |
2,000万円 |
400万円〜600万円 |
物件購入価格の幅広さが中古の特徴であり、なかには1,000万円台の物件もあります。こうした物件であれば、200〜300万円程度の自己資金を用意すれば、投資を始められるケースもあるでしょう。
また、担保価値の見込めない築古物件でなければ、新築ワンルームマンション投資と同様、フルローンで購入できる可能性もあります。
【不動産投資の種類③】新築一棟アパート投資
新築一棟アパート投資は、新たに購入した土地、もしくは所有している土地にアパートを新築し、一棟丸ごと賃貸して家賃収入を得る手法です。ワンルームマンション投資に比べ、初期投資が大きい分、得られる収入額も大きくなります。
新築一棟アパート投資のメリット・デメリット
新築一棟アパート投資のメリット・デメリットをまとめると次のとおりです。
メリット |
デメリット |
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新築・中古を問わず、一棟アパート投資は複数住戸をまとめて賃貸するため、収入規模が大きい点が魅力です。建物全体が運営管理の対象なので、賃貸経営の自由度が高いのもメリットといえるでしょう。
また、空室が発生しても、ほかの部屋からの家賃収入でカバーできるため、収支への影響を抑えることができるのもポイントです。新築ならではのメリットとしては、入居者がつきやすいことや融資を受けやすいことなどが挙げられます。
一方で、新築の一棟ものは初期投資額の大きさがネックになりまです。加えて、売却時の買い手がターゲットが投資目的の人に限られるため、ワンルームマンション投資に比べて、売却のハードルが高いというデメリットもあります。
また、賃貸管理の範囲が広い分、経営の手間がかかるという課題もありますが、不動産管理会社に委託すれば、それほど気にする必要はないでしょう。
新築一棟アパート投資の必要資金の目安
不動産投資ローンを活用して一棟アパート投資を行う場合、一般的に物件価格の1〜3割程度の頭金が必要とされます。
これを具体的な物件価格に当てはめて考えた場合、頭金の目安は次のとおりです。
物件価格 |
頭金の目安 |
---|---|
4,000万円 |
400万円〜1,200万円 |
5,000万円 |
500万円〜1,500万円 |
6,000万円 |
600万円〜1,800万円 |
上記のように、数百万円の自己資金があれば検討は可能ですが、できれば1,000万円前後は用意しておきたいところです。
なお、自己資金を含めて3,000万円以上の資産があると、有利な条件で融資を受けられる傾向にあります。
【不動産投資の種類④】中古一棟アパート投資
中古アパートを一棟丸ごと購入し、賃貸による家賃収入を得るのが中古一棟アパート投資です。
中古アパートの大半は、すでに入居者がいる状態で売却される「オーナーチェンジ物件」のため、購入後すぐに家賃を得られるケースが多くなっています。
中古一棟アパート投資のメリット・デメリット
中古一棟アパート投資についても、代表的なメリット・デメリットを表で確認しましょう。
メリット |
デメリット |
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中古一棟アパート投資の特有のメリットとして、減価償却による節税効果の高さが挙げられます。
減価償却とは、建物の構造や用途ごとに定められた「法定耐用年数」をベースとする一定期間(減価償却期間)にわたり、物件取得費用を「減価償却費」として、分割して経費計上できる仕組みのことです。
減価償却期間中は、減価償却費を不動産所得から控除できるため、大きな節税効果を得られます。中古アパートは減価償却期間が短いため、期間中の減価償却費の金額が大きくなります。よって、節税効果も大きくなるのです。
ただし、年収が高い方でないと、それほど大きな節税効果は期待できません。具体的には、年収1,000万円以上あれば、節税目的での中古一棟アパート投資を検討する価値があるでしょう。
中古一棟アパート投資の必要資金の目安
中古一棟アパート投資の場合も、新築と同様、頭金の目安は物件価格の1〜3割程度とされています。
物件価格に当てはめて計算すると、具体的な必要資金の目安は次のとおりです。
物件価格 |
頭金の目安 |
---|---|
3,000万円 |
300万円〜900万円 |
3,500万円 |
350万円〜1,050万円 |
4,000万円 |
400万円〜1,200万円 |
新築に比べると物件価格が安いため、500万円程度の自己資金があれば、投資をスタートできる可能性があります。
ただし、築古物件だと融資条件が厳しくなることも予想されます。また、想定外の修繕費が発生するリスクもあるため、自己資金はある程度用意しておいたほうがよいでしょう。
【不動産投資の種類⑤】不動産クラウドファンディング
ここまで紹介したのは、いずれも現物不動産への投資でしたが、次の不動産クラウドファンディングは異なります。
不動産クラウドファンディングとは、WEBサイトなどを通じて、多くの投資家から投資を募り、その資金を元手に不動産を運用する仕組みのこと。運用によって得られた収入や物件の売却益は、それぞれの投資額に応じて分配されます。
実際に物件を購入して運用する現物不動産投資と異なり、不動産クラウドファンディングは、一口当たりの投資金額が小さい点が特徴です。
不動産クラウドファンディングのメリット・デメリット
不動産クラウドファンディングのメリット・デメリットを表で確認しましょう。
メリット |
デメリット |
---|---|
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不動産クラウドファンディングは、少額で投資を始められる点が大きなメリットです。一口数万円から投資できるので、初心者の方でも取り組みやすい不動産投資といえるでしょう。分配金の利回りが高く設定されているケースも多く、効率的な資産運用ができるかもしれません。
現物不動産出資と異なり、自分で物件を所有するわけではないので、管理運営の手間が一切かからない点も、本業で忙しい会社員にとっては大きな魅力となります。
一方、不動産クラウドファンディングは、当初定められた運用期間中は所有し続けるのが原則のため、換金性は高くありません。また、少額から投資できる反面、投資額が小さいとリターンも小さくなります。
不動産クラウドファンディングの必要資金の目安
前述のとおり、不動産クラウドファンディングは、小口投資家による投資を前提とした仕組みであることから、一口数万〜数十万の少額で投資できる点が魅力です。会社員が、ちょっとした余裕資金を使って資産運用するのにも適しています。
ベルテックスが運営する不動産クラウドファンディング「ベルファンド」は、一口10万円から投資が可能です。しかも、運用物件は首都圏にある優良マンションばかり。資産価値の下落リスクを抑えながら、高い賃貸ニーズの見込める物件へ投資できます。
不動産クラウドファンディングを活用した資産形成に興味のある方は、ぜひ「ベルファンド」をご活用ください。
【不動産投資の種類⑥】REIT(リート)
REIT(リート)とは、投資家から集めた資金で不動産を購入し、運用することで収益を上げる不動産投資信託のことをいいます。
小口から投資できる点は不動産クラウドファンディングと共通ですが、REITは上場しており、証券市場で売買できるのが特徴です。
REIT(リート)のメリット・デメリット
REITのメリット・デメリットも簡単に紹介しましょう。
メリット |
デメリット |
---|---|
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REITは証券市場に上場しているため、不動産投資でありながら、株式投資のような性質を有しているのがポイントです。
REIT(リート)の必要資金の目安
REITも不動産クラウドファンディングと同様、小口で投資できるため、数十万円の自己資金があれば投資を始められます。
ただし、上場しているので、株式と同様に価格変動がある点は注意が必要です。購入時から下落が続けば、売却価格が購入価格を大きく下回るリスクもあります。
不動産投資の種類選びのポイント4選
6種類の投資手法について解説してきましたが、自分に合った種類の不動産投資を選ぶには、次の4つのポイントを押さえる必要があります。
(1)投資目的を明確にする
(2)利回りや収支で選ぶ
(3)分散投資の観点で選ぶ
(4)不動産市場の状況を見て選ぶ
以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
(1)投資目的を明確にする
投資手法ごとのメリット・デメリットで比較したように、不動産投資の種類によって、期待される投資効果は異なります。投資手法を選ぶにあたっては、最初に自分の投資目的を明確にしておくことが重要です。
各投資でどのような効果を見込めるのか、簡単にまとめたものが以下の表です。
不動産投資の種類 |
投資効果の例 |
---|---|
①新築ワンルームマンション投資 |
副収入、中長期の資産形成、私的年金効果 |
②中古ワンルームマンション投資 |
副収入、中長期の資産形成、私的年金効果 |
③新築一棟アパート投資 |
副収入、効率的な資産拡大、相続対策 |
④中古一棟アパート投資 |
副収入、効率的な資産拡大、相続対策、節税効果 |
⑤不動産クラウドファンディング |
副収入の獲得、資産形成、余剰資金の運用 |
⑥REIT |
副収入の獲得、資産形成、余剰資金の運用 |
たとえば、同じ「資産形成」が目的でも、スピーディに資産を拡大していきたいのか、中長期で安定的に資産を運用していきたいのかによって、選ぶべき投資手法は異なります。
自分に合った不動産投資を見つけるには、投資目的を明確にしたうえで、信頼できる不動産投資会社に相談してみるとよいでしょう。
ベルテックスでは、お客様のライフプランや資産形成に対する考え方をベースに、最適な投資手法をご提案しています。不動産投資を始める第一歩として、ベルテックスの個別相談をぜひご活用ください。
(2)利回りや収益で選ぶ
不動産投資の種類によって、利回りや収益の傾向にも違いがあります。種類ごとの傾向を簡単に確認してみましょう。
不動産投資の種類 |
利回りの傾向 |
収益の規模 |
---|---|---|
①新築ワンルームマンション投資 |
低め |
それほど大きくない |
②中古ワンルームマンション投資 |
高め |
それほど大きくない |
③新築一棟アパート投資 |
低め |
大きい |
④中古一棟アパート投資 |
高め |
比較的大きい |
⑤不動産クラウドファンディング |
高め |
小さい (投資額による) |
⑥REIT |
高め |
小さい (投資額による) |
同じ投資手法でも、物件価格の低い中古物件は、利回りが高くなる傾向にあります。その反面、空室リスクや修繕リスクを考慮する必要があるでしょう。
高利回りの投資にはそれなりの理由があると考え、低利回りの安定的な投資手法と組み合わせるなど、リスクヘッジの方法も考えておくことをおすすめします。
(3)分散投資の観点で選ぶ
投資におけるリスクヘッジの方法として効果的なのが「分散投資」です。分散投資とは、異なる複数の投資に資産を振り分けることをいいます。これにより、ひとつの投資で損失を被っても、ほかの投資の利益でカバーできる可能性が生まれます。
不動産投資は種類によってリスクが異なるため、複数の投資手法を組み合わせることで、分散投資を実現できるでしょう。たとえば、新築・中古ワンルームマンション投資と、不動産クラウドファンディングを組み合わせるといったやり方が考えられます。
また、種類の分散以外に、エリアの分散や投資期間の分散、築年数の分散も、リスクヘッジの効果が期待できます。不動産投資における分散投資の方法については、こちらの記事をご覧ください。
(4)不動産市場の状況を見て選ぶ
不動産市場の動きを分析し、その結果をもとに、将来にかけて安定的に収益を上げられそうな投資先を選ぶという方法もあります。
人口減少社会に突入している日本では、都市部と地方で人口格差が拡大しており、都市部に賃貸ニーズが集中する傾向が見られます。
こうした状況を踏まえると、東京都心をはじめとする大都市のワンルームマンション投資を選ぶというのが、有力な選択肢になるでしょう。市場の見方など、判断のベースとなる知識を習得したい方は、ベルテックスの不動産投資セミナーを積極的にご活用ください。
会社員におすすめの不動産投資2種類とその理由
6種類ある不動産投資のうち、会社員の方が取り組むのにおすすめなのは「新築・中古ワンルームマンション」と「不動産クラウドファンディング」です。
なぜ、これらの投資が会社員におすすめなのか、理由を詳しく解説します。
少ない投資で現物資産を持てる「ワンルームマンション投資」
ワンルームマンション投資は、現物不動産投資のなかでは、比較的小さな投資でスタートできるのが魅力です。一棟アパート投資に比べると1件当たりの収益規模は小さいものの、長期運用することにより、安定的な資産形成を実現できます。
会社員の方には、特に安定した賃貸ニーズを期待できる、都心部のワンルームマンション投資が適しています。ワンルームマンション投資をおすすめする理由は以下のとおりです。
【おすすめの理由①】会社員は不動産投資ローンを組みやすいから
ワンルームマンション投資は、一棟アパート投資に比べて物件価格が低いため、頭金ゼロのフルローンで購入できるケースも少なくありません。
特に、勤続年数が一定以上ある会社員は信用力が高いと見なされるので、不動産投資ローンを有利な条件で借りられる傾向にあります。低金利で融資を受けられれば、フルローンでも返済負担を軽減することができるでしょう。
毎月の家賃収入からローンを返済できれば、手出しのない運用ができるため、家計を圧迫するリスクも低くなります。
【おすすめの理由②】管理運営に手間がかからないから
ワンルームマンション投資における管理運営の範囲は専有部分のみです。そのため、建物全体を管理しなければならないアパート一棟投資と比べ、管理運営に手間がかかりません。不動産管理会社に業務を委託すれば、日常的な対応はほとんど発生しないでしょう。
アパート一棟投資でも、業務委託によって手間を軽減することは可能ですが、家賃水準や賃貸方針の決定、入居審査への同席など、オーナーとして対応すべき業務は少なからず発生します。
ワンルームマンション投資では、こうした業務の手間も小さいため、本業で忙しい会社員が副業的に取り組むのにも適しています。
【おすすめの理由③】老後の年金対策に有効だから
会社員で資産運用を検討する理由として、老後資金に対する不安の解消を挙げる方は多くいます。ワンルームマンション投資は、こうしたニーズにもマッチする投資手法です。
20代から30代のうちにローンを組めば、定年退職する頃にはローンを完済できます。それ以降は、家賃収入から経費を除いた全額を毎月収入として得られるため、私的年金として有効といえるでしょう。
また、賃貸経営が安定すれば、新たにローンを組んで複数物件を所有することも可能です。老後もゆとりある生活を送れるようになるかもしれません。
一口数万円からスタートできる「不動産クラウドファンディング」
ワンルームマンション投資と並んで、会社員におすすめしたいのが「不動産クラウドファンディング」です。不動産クラウドファンディングは一口数万円から投資できるため、不動産投資のなかでも特に取り組みやすい手法といえます。
会社員におすすめする理由は以下の3点です。
【おすすめの理由①】余剰資金で手軽に始められるから
繰り返しになりますが、不動産クラウドファンディングの最大の魅力は、一口数万〜数十万の少ない金額で不動産に投資できる点にあります。
不動産は魅力ある投資対象ですが、現物不動産を購入するとなると、それなりの資金が必要です。フルローンで購入するケースでも、不測の事態に備えて、一定の自己資金を確保しておくべきでしょう。
一方、不動産クラウドファンディングは物件の管理・運用をプロに任せられるので、後から自己資金を費やす必要がありません。少しの余剰資金を有効活用して、中長期的な資産形成を図るのに適しています。
【おすすめの理由②】不動産のプロに物件選定や運用を任せられるから
不動産投資の成否は物件選びによって決まる、といっても過言ではありません。
しかし、本業で忙しい会社員のなかには、物件選びに時間や労力をかけられない方も多くいるでしょう。そうなると、現物不動産投資に取り組むのはハードルが高いかもしれません。
これに対し、不動産クラウドファンディングなら、不動産のプロが目利きした優良物件に投資できるうえ、物件の運用も管理のプロが行ってくれます。自分で物件を選ぶほどの余裕がない方であっても、不動産投資の第一歩として取り組みやすい投資手法といえるのです。
【おすすめの理由③】元本割れのリスクが低減されているから
不動産投資も投資である以上、元本割れのリスクはどうしても付きまといます。その点に関しても、不動産クラウドファンディングは優位であると考えてよいでしょう。なぜなら、不動産クラウドファンディングの多くは「優先劣後システム」を導入しているからです。
優先劣後システムとは、投資家の出資分を「優先出資」、運営する事業者の出資分を「劣後出資」として、出資金を分けて管理する方式のこと。このシステムを導入している場合、仮に運用損失が生じたとしても、劣後出資分から補填されます。
劣後出資分で損失を賄うことができれば、優先出資者である投資家は損失を被らずに済むという仕組みです。
ベルテックスの不動産クラウドファンディング「ベルファンド」も、優先劣後システムを採用しています。少額投資でリスクヘッジしつつ、都心の優良物件に投資できるので、会社員が不動産投資のスタートとして取り組むにもおすすめです。
会社員が不動産投資を始める際に意識すべき3つのポイント
会社員が不動産投資を始めるにあたっては注意点もあります。次の3つのポイントを意識して、安定的な資産運用を目指しましょう。
(1)不動産投資のリスクを理解しておく
不動産投資には、空室が埋まらずに収入が入らなくなる「空室リスク」や、入居者の家賃滞納によって収入が途絶える「家賃滞納リスク」など、いくつかの特有のリスクがあります。
比較的リスクの低い、ワンルームマンション投資や不動産投資クラウドファンディングを選んだとしても、こうしたリスクを完全に避けることはできません。
不動産投資に取り組むにあたっては、リスクの内容を十分に理解したうえで、必要な対策を講じるようにしましょう。あわせて、余裕のある資金計画を立てることも大切です。
(2)信頼できる不動産投資会社を選ぶ
不動産投資に取り組む際、パートナーとなるのが不動産投資会社です。
不動産投資会社は、投資物件の提案から、資金計画・資金調達のサポート、運用中の賃貸管理、出口における売却のサポートまで、不動産投資において大きな役割を果たします。
それだけに、信頼できる不動産投資会社をパートナーにつけられるかどうかは、不動産投資の成否を大きく左右するでしょう。会社選びの際は、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
(3)信頼できる不動産管理会社を選ぶ
ワンルームマンション投資やアパート一棟投資など、現物不動産に投資する場合、不動産管理会社選びも投資の成否を分ける重要なポイントになります。
信頼できる不動産管理会社を見極めるには、次のような項目をチェックするとよいでしょう。
- 管理戸数の多さ
- 管理物件における入居率の高さ
- 管理委託手数料の安さ
- 業務の対応範囲の広さ
ベルテックスは、物件提案や資金計画に関することから入居者管理・物件管理に至るまで、不動産投資に関するあらゆるサポートを、手頃な管理委託手数料でご提供しています。
ワンルームマンション投資をご検討中なら、ベルテックスの個別相談をぜひご活用ください。
まとめ
不動産投資には、主に次の6つの種類があります。
①新築ワンルームマンション投資
②中古ワンルームマンション投資
③新築一棟アパート投資
④中古一棟アパート投資
⑤不動産クラウドファンディング
⑥REIT(リート)
種類ごとに異なるメリット・デメリットがあるため、投資目的やリスク許容度などに応じて、適切な投資手法を選びましょう。
会社員の方が初めて不動産投資に取り組む場合には、ワンルームマンション投資や不動産クラウドファンディングがおすすめです。これらの投資を組み合わせて、安定的な資産形成を目指してみてはいかがでしょうか。
不動産投資を始める際は、投資に関する基礎知識を身につけておくことも大切です。まずは、ベルテックスの「初心者向けの入門セミナー」で、不動産投資について理解を深めましょう。
この記事を書いた人
ベルテックスコラム事務局
不動産コンサルタント・税理士
不動産ソリューションの面白さや基礎、役に立つ情報や体験談などをフラットな目線で分かりやすくご紹介。宅建士・ファイナンシャルプランナー・税理士など有資格者の知見を生かしつつ、経験豊かなライターたちが不動産投資でおさえておきたいポイントをお届けします。