2024.11.21

不動産投資の基本

ベルテックスコラム事務局

不動産投資会社の選び方とリアルな評価ポイントをもれなく解説

  • はじめ方・基礎知識
  • 購入
  • 不動産投資
  • 初心者

不動産投資は、長期安定的な収入が得られる投資方法として近年ますます人気が高まっています。

投資初心者が不動産投資を成功させるために最も重視すべきことのひとつが、パートナーとなる不動産投資会社選びです。不動産投資会社は、物件探しから資金計画、賃貸管理、物件売却まで、不動産投資全般にわたるあらゆるサポートを提供しています。

この記事では、不動産投資会社の選び方や面談時にチェックしたいポイントなど、会社選びで意識すべき点を徹底解説します。

不動産投資会社とは

不動産投資会社とは、顧客の不動産投資を支援する会社のことです。投資向けの物件紹介や、購入後の賃貸管理、建物管理などのサービスを提供しています。

不動産投資では専門的な知識も求められるため、多くの会社で物件選びから資金計画、賃貸管理、建物管理、売却に至るまで、不動産投資に関するあらゆるサポートを提供しているのが特徴です。

近年では、ワンルームマンション投資や、中古物件のリノベーションなど、多様なニーズに対応する不動産投資会社も増えています。

不動産投資会社の役割とは

不動産投資会社は、顧客の不動産投資を成功へ導くためにさまざまな役割を担います。
主な役割として次の3つが挙げられるでしょう。

不動産投資会社の役割 内容
物件の提案 顧客のニーズや予算に合った収益物件を提案する
資金計画や資金調達のサポート 収支計画書や資金計画の作成サポート、不動産投資ローンの借り入れに関するサポートなどを行う
賃貸管理 入居者の募集や家賃の管理、物件のメンテナンスなど、物件の管理運営に関する業務を代行して行う

 しかし、不動産投資会社の中には利益を優先するあまり、顧客側に不利な提案をする業者も少なからず存在します。このあと紹介するポイントを踏まえ、相手が信頼できる会社なのか、自ら判断することが大切です。

不動産投資会社の信頼性を判断するポイント

初めて不動産投資を行う人にとって、どの会社が信頼できるのか見極めるのは難しいでしょう。
まずは、次の3つの判断基準で信頼性をチェックするのがおすすめです。

判断基準 具体的な内容
1. 会社の経営状況・財務状況 ・自己資本比率や売上高などの経営指標をチェックする ・健全な財務状況であるか、安定した経営基盤を持っているかを判断する
2. 実績・経験 ・営業年数、取引数と取引事例を確認する ・豊富な実績と経験を持つ会社は、信頼性が高いといえる
3. 対応力・顧客満足度 ・顧客対応の丁寧さや迅速性、相談のしやすさを確認する ・実際に利用した顧客の口コミや評判を参考にする

複数の会社の面談を受けるなどして、会社間で比較検討することにより、より正確に信頼性を判断できるでしょう。

不動産投資会社の実績や評判を調べる方法

不動産投資会社の実績や評判を調べるには、口コミサイトや評価サイトを活用するのがおすすめです。ただし、特定の会社に関するネガティブな情報を意図的に拡散していたり、反対に有利な情報だけをピックアップして紹介していたりするケースもあるため、情報の信頼性には十分注意しましょう。

不動産投資フォーラムやコミュニティに参加するのも有効な手段です。投資家たちの生の声を聞けるのが魅力ですが、同様に情報操作が行われたり、偏った意見が紹介されたりすることもあります。

そのほか専門書籍や不動産投資専門メディアで、専門家の客観的な評価やランキングをチェックするのもひとつの方法です。

どの方法も一長一短であり、誤った情報を含む可能性は捨てきれません。複数のソースを組み合わせて、多角的に情報収集を行うことをおすすめします。

信頼できる不動産投資会社の選び方

数ある不動産投資会社の中から、信頼できる会社を選ぶにはどのような点を意識すればいいのでしょうか。以下では、投資初心者が参考にしたい選び方のポイントを紹介します。

金融機関との取引は豊富か

不動産投資ではほとんどの場合、不動産投資ローンを利用します。よって、ローンを取り扱う金融機関と良好な関係を築き、多数の金融機関と取引しているかどうかというのは会社選びの重要なポイントです。多くの金融機関と取引があるということは、社会的に信頼されている会社という証でもあります。

金融機関との取引が豊富な不動産投資会社に依頼すると、下記のようなメリットが期待できます。

メリット 説明
多くのローン商品から比較できる 個人の収入や経済状況、投資目的や目標に適したローン商品を提案してくれる可能性が高い
ローン審査がスムーズ 金融機関からの信頼が厚いため、スムーズにローン審査が進みやすい
優遇金利の可能性がある 多数の顧客を紹介することで、金融機関から優遇金利を引き出せる可能性がある

ベルテックスの提携銀行数は14行以上におよびます。さまざまな条件で不動産投資ローンを比較したい方は、ベルテックスまでぜひご相談ください。

信頼できそうな営業担当者がいるか

不動産投資は、営業担当者の知識や経験によって成功が大きく左右されるため、信頼できる担当者を見つけることも大切です。信頼できる営業担当者とは、不動産投資に関する専門知識が豊富で、顧客の質問に対して的確に回答できる人物を指します。

また、豊富な経験に基づいた提案やアドバイスをしてくれることも重要です。加えて、高いコミュニケーション能力や、顧客の話に耳を傾けたうえで要望に沿ったプランを紹介できる提案力も欠かせません。

熱意があり、誠実で信頼できる担当者であれば、パートナーとして安心して相談できるです。複数の営業担当者と面談し、自分と相性のよい担当者を見つけるようにしましょう。

投資後のフォロー体制は十分か

不動産投資は、物件の購入がゴールではありません。投資によってリターンを得るには、購入後の長期安定的な賃貸経営が不可欠であり、運用中もパートナーである不動産投資会社の継続的なサポートが必要です。

賃貸経営は、入居者募集や家賃管理、物件のメンテナンスなど、日常的にさまざまな業務が発生します。これらの業務を不動産投資会社がしっかりとサポートしてくれるのかどうかは、投資によって得られるリターンの大きさに影響します。

確認すべき項目 内容
入居者募集 空室が出た場合、迅速に入居者を見つけてくれるか、空室期間を短縮するための取り組みを行っているかを確認する
家賃管理 家賃滞納が発生した場合の対応や、家賃収入の報告を適切に行ってくれるかを確認する
物件のメンテナンス 設備の故障や修理が発生した場合の対応の迅速さや、定期的なメンテナンスの実施について確認する
その他 税金や法律に関する相談に乗ってくれるか、物件の売却を検討する際のサポート体制が整っているかを確認する

メリットとリスクの両方を説明してくれるか

不動産投資には、空室リスクや金利上昇リスクなどの注意すべきリスクも存在します。事前に適切な対処を行っておけば、ある程度回避できるものがほとんどですが、リスクの内容を正しく理解していなければ対処すらままなりません。

信頼できる不動産投資会社は、メリットだけを強調するのではなく、起こり得るリスクについてもきちんと説明してくれます。リスクの内容をしっかり提示したうえで、リスクヘッジの方法や適切な対処法まで示してくれる会社を選ぶようにしましょう。

顧客目線に沿ったセミナーや相談会を開催しているか

顧客目線に立ったセミナーや相談会などのイベントを開催しているかも、会社選びの有力な判断材料です。顧客目線で情報提供してくれる会社は、顧客の利益を第一に考えている可能性が高いといえます。

ローンに関する基礎知識を分かりやすく伝えているか、複数の金融機関の金利や融資条件を比較して説明しているか、顧客のライフプランや投資目標に合わせた投資戦略を提案しているかなどが、イベントにおけるチェックポイントです。

加えて、質疑応答の時間を十分に確保し、顧客からの質問に対して丁寧に回答しているかどうかも確認しましょう。顧客目線に立ったセミナーや相談会を開催している不動産投資会社は、投資初心者に対しても丁寧にサポートしてくれるはずです。

ベルテックスでは、初心者向けの入門セミナーや資産形成セミナーなど、お客様のニーズやレベルに合わせたセミナーを随時開催しています。興味がある方はぜひご参加ください。

優良な不動産投資会社の特徴

初めての不動産投資を成功させるには、できるだけ優良な会社に依頼することが鍵になります。優良な不動産投資会社に共通してみられる特徴として、次の2点が挙げられます。

不動産投資の実績が多い

優良な不動産投資会社は、不動産投資の実績が豊富です。実績豊富な会社は、多様なニーズに対応できるだけの経験値があります。長年の経験で培ったノウハウや情報網を駆使し、顧客一人ひとりのニーズに合わせた物件紹介やプランニングを期待できるでしょう。

たとえば、初めての不動産投資で不安を抱えている顧客にはリスクを抑えた収益物件を紹介する、節税対策を目的としている顧客には節税効果の高い物件を紹介したりするなど、ニーズに応じたきめ細やかな対応が期待できます。

また、豊富な取引データに基づいて市場分析を行うので、より信頼性が高く、将来を見据えた投資戦略を立てることも可能です。

顧客満足度が高い

顧客満足度が高い不動産投資会社は、顧客の声に真摯に耳を傾け、ニーズに合わせたサービスを提供していると考えられます。顧客との信頼関係を構築できており、顧客が投資で安定的な利益を得られるよう、きめ細やかなサポート体制を整えている可能性も高いでしょう。

逆に、顧客満足度が低い場合は顧客とのトラブルが多発していたり、顧客のニーズを無視した営業を行っていたりする可能性があり、注意が必要です。

不動産投資会社の評判をチェックする方法

不動産投資会社とはパートナーとして長く深い付き合いになるため、事前に評判をチェックしておくことも大切です。
不動産投資会社の評判の確認方法として、以下の3つが挙げられます。

口コミや評価サイトを活用する

近年では、さまざまな不動産投資会社の評判をインターネット上で確認できるようになりました。口コミや評価サイトで、実際に利用した人の意見を参考にするのもよいでしょう。複数のサイトや意見を比較検討することで、より客観的に判断できます。

ただし、インターネット上の情報はあくまでも参考程度にとどめ、鵜呑みにしないことも大切です。「インターネットでこんな意見があったから」という理由だけで会社を選んでしまうと、あとで大きな後悔につながるかもしれません。

不動産投資フォーラムやコミュニティに参加しメンバーの意見を調べる

不動産投資に関するより深い情報や体験談を得たい場合は、オンラインフォーラムやコミュニティへの参加も有効です。こうした場では、実際に不動産投資を行っている投資家や専門家同士が活発に意見交換を行っており、生の声を収集するのに適しています。

失敗談や不動産投資会社とのトラブルに関する情報も共有されているケースがあるので、より現実的な視点で不動産投資会社を評価できます。

ただし、偏った意見や情報が含まれているリスクも排除できません。情報源が正確か十分に吟味するとともに、複数のコミュニティを比較したり、他の情報源と照らし合わせたりするなどして、信頼に足る情報なのか自分で判断する必要があります。

専門書籍やメディアの情報を活用する

信頼できる不動産投資会社を見つけるためには、専門書籍やメディアの情報も役立ちます。

専門書籍は、不動産投資の基礎知識から、会社選びのポイント、リスクヘッジの方法まで、幅広い情報を網羅的に得ることができます。不動産投資専門誌や不動産投資情報サイトなどのメディアは頻繁に内容が更新されるので、市場動向や優良な不動産投資会社のランキング、顧客満足度調査の結果など、最新情報を踏まえた会社選びの参考になるでしょう。

メディアの種類 代表的な媒体 特徴
不動産投資専門誌 ・週刊住宅
・月刊不動産投資ジャーナル
最新の不動産投資情報や業界動向、優良企業の紹介など
不動産投資情報サイト ・楽待
・健美家
物件情報だけでなく、コラムやセミナー情報も充実
経済誌・ビジネス誌 ・週刊東洋経済
・ダイヤモンドZAi
マクロ経済や金融市場の動向、投資戦略の専門家による解説など

繰り返しになりますが、一つの情報源に頼るのではなく上記のソースを組み合わせて情報収集を行うことが、信頼できる会社にたどりつく近道なのです。

不動産投資をするなら知っておきたい「リスク分散」

不動産投資は株式投資などと比較して、長期的かつ安定した収益を得やすい投資商品とされます。しかし、不動産投資も投資である以上、リスクはつきものです。

できる限りリスクヘッジをして、継続的な安定運用を実現するには「リスク分散」の考え方が大切になってきます。

投資におけるリスク分散の重要性

「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があるように、1つの投資対象に資産を集中させると、その投資対象で損失が発生したときに大きなダメージを受けてしまうリスクがあります。

複数の投資対象に資産を分散させることで、仮に1つの投資対象で大きな損失が発生したとしても、他の投資対象でマイナスを軽減できる可能性があるでしょう。

不動産投資においても、自身のリスク許容度、投資の目的や目標に応じて、適切なリスク分散を図ることが求められます。複数物件を所有する場合には、物件のエリアを変える、ワンルームマンション投資でさまざまな物件に資産を分散する、異なる投資手法を組み合わせるといった方法が有効です。

不動産投資の代表的なリスクとやっておきたい対策

不動産投資で気をつけるべき代表的なリスクと具体的な対策をまとめました。

リスクの種類 内容 対策例
空室リスク 入居者が見つからず、家賃収入が得られないリスク ・需要の高いエリアや物件を選ぶ
・相場に合った賃料を設定する
・ターゲットのニーズに合った設備や内装で差別化する
賃料滞納リスク 入居者が家賃を滞納してしまうリスク ・家賃保証会社を利用する
・入居審査を厳格にする
金利変動リスク 不動産投資ローンの金利が上昇により返済額が増加し、キャッシュフローが悪化するリスク ・固定金利型ローンを選択する
・金利が上昇した場合の試算も資金計画に盛り込む
地震・火災リスク 地震や火災によって、物件が損壊してしまうリスク ・火災保険、地震保険に加入する
・耐震性や耐火性に優れた物件を選ぶ
不動産価格下落リスク 景気や金利の変動などにより、物件価格が下落してしまうリスク ・需要や人気の高いエリアや物件を選ぶ
・運用中も市場動向を注視する
家賃下落リスク 経年による競争力の低下で家賃が下落し、賃料収入が少なくなるリスク ・家賃の下落幅が小さな中古物件を選ぶ
・リフォームなどを行って価格競争力を維持する

これらのリスクを正しく理解し、先回りで対策を講じておけば、不動産投資の成功可能性を高められるでしょう。不動産投資で気をつけるべきリスクと管理の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

不動産投資会社と面談する際に聞いておきたいポイント

不動産投資会社との面談では、不明点を極力ゼロにできるよう、事前に質問事項を整理しておきましょう。面談の場で確認すべき項目をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

不動産投資会社のリスク管理方法について

不動産投資会社がどのようなリスク管理体制を敷いているかは、投資家にとって重要な検討事項です。リスクを最小限に抑え、安定した収益を確保するために、各社のリスク管理方法について具体的に確認しましょう。

リスク管理項目 確認事項
空室リスク対策 賃貸需要の見極め、入居者募集のノウハウ、家賃保証システムの有無など
金利変動リスク対策 金利変動リスク対策 金利変動による返済額の変化シミュレーションや、固定金利型ローンの提案など、具体的な対策を提示してくれるか
地震・火災リスク対策 地震・火災リスク対策 火災保険や地震保険への加入、建物の耐震性に関する情報提供など、災害対策について詳しく説明してくれるか
不動産価格下落リスク対策 不動産価格下落リスク対策 市場の動向分析に基づいた物件提案、長期的な視点に立った投資戦略などを提示してくれるか

上記のようなリスクへの対策内容を具体的に説明してくれるかどうかも、会社選びの大切なポイントといえます。

発生するコストについて

不動産投資は、物件の購入費用以外にもさまざまな費用が発生します。これらの諸費用は物件価格の約7~10%が目安とされています。不動産会社との面談時には、発生するコストの内容や金額について、しっかりと確認しておきましょう。

  項目 内容
購入時費用 仲介手数料 成約価格(税抜)400万円超の場合:「成約価格(税抜) × 3% + 6万円 」+ 消費税  
成約価格(税抜)200万円超~400万円以下の場合:「成約価格(税抜) × 4% + 2万円」 + 消費税
成約価格(税抜)200万円以下の場合:「成約価格(税抜) × 5%」 + 消費税
不動産取得税 固定資産税評価額×税率(4%) ※2027年3月31日までの取得に限り軽減税率が適用される
登録免許税 固定資産税評価額×税率(不動産の種類・用途・軽減措置の有無によって異なる)
印紙税 不動産売買契約書に印紙を貼付する形で納める税金(契約金額によって税額が異なる)
司法書士報酬 登記手続きを依頼する司法書士に支払う報酬
ローン借入費用 融資手数料や保証料など、金融機関によって異なる
ランニングコスト 固定資産税・都市計画税 固定資産税評価額をもとに毎年課税される
修繕積立金 共用部分の修繕や維持管理のために積み立てる費用
火災保険料・地震保険料 火災や地震などによる建物の損害に備えるための保険料
管理費 共用部分の清掃や管理などにかかる費用
仲介手数料 売買価格の3%+6万円が上限
売却時費用 譲渡所得税 売却益に対して課税される所得税・住民税など

項目によっては、不動産投資会社と交渉したり、金融機関を比較したりするなど、コスト削減ができないか工夫してみるのも有効です。

出口戦略について

不動産投資は長期にわたる運用が一般的ですが、最終的には売却して利益を確定させる「出口」が訪れます。売却益も含めたトータルの損益が該当物件による最終的なリターンとなるため、いかに実現性のある出口戦略を描けるかが、不動産投資の成否を大きく左右するでしょう。

そのため、不動産投資会社との面談では、売却時期の想定や方法といった出口戦略について、事前に確認しておくことも大切です。不動産投資会社は、これまでの経験やノウハウを活かして、最適な売却時期や方法をアドバイスしてくれるでしょう。

面談時には、以下のポイントに対する担当者の見通しを確認しておくのがおすすめです。

  • 将来的にどのような方法で売却するのか
  • どの程度の期間で売却できる見込みなのか
  • 売却価格が下落した場合の対策はあるのか

不動産投資の出口戦略に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

契約内容の確認

契約書は、万が一トラブルが発生したとき、自分の権利を守ってくれる大切な書類です。内容を理解しないまま、なんとなく契約するのはやめましょう。
契約内容において、特に重要なのは以下の項目です。

項目 内容
物件の売買価格および支払方法 いつ、どのように支払うのか、手数料などの追加費用についても確認する
物件の状態 物件の現状について詳しく記載されているか、不具合がある場合はその旨が明記されているか確認する
引渡し時期 いつ、どのような状態で引き渡されるのかを確認する
契約解除に関する事項 どのような場合に契約を解除できるのか、その際の違約金の有無と金額設定についても確認する
不動産投資会社への報酬額と内容 不動産会社に対して報酬として支払う金額の決め方、支払時期について明確にする

契約内容に不明点がある場合は、遠慮せずに担当者に質問し、納得するまで説明してもらいます。また、契約書原本は大切に保管しておきましょう。

長期的なサポートがあるか

不動産投資においては、物件購入後も物件を管理運営し続けなければなりません。管理の良し悪しが賃料水準や入居率にも直結するため、物件購入後も継続的なサポートを受けられるかどうかは、投資の成否に関わる大きなポイントです。

賃貸経営は、急な入居者募集や家賃滞納、想定外の設備トラブルなど、自分だけでは解決するのは難しい事態に遭遇するケースも多くあります。トラブルが発生した際、すぐに相談できるサポート窓口があると安心でしょう。また、法律や税金に関する知識に関して、弁護士や税理士などを紹介してくれるサービスも心強い味方です。

不動産投資会社によっては、リノベーションや売却に対する支援など長期的な視点に立ったサポートを提供している場合もあるので、面談時に確認してみましょう。

会社の実績と担当者の経験、対応の相性

自ら数多くの物件を投資・管理してきた実績のある会社は、投資運用に関するノウハウが豊富である可能性が高く、的確なアドバイスや丁寧なサポートが期待できます。これまでの取扱数や主な成功事例などはインターネット上でチェックできるので、面談時には、より具体的なエピソードや特徴的な事例について、踏み込んで話を聞いてみるのがおすすめです。

また、担当者の経験値や相性も不動産投資の成否を大きく左右します。担当者の経験年数や顧客対応などから、信頼できる人物かどうかを見極めましょう。

具体的には、メールや電話の対応がスムーズか、こちらの質問や不安に対して適切に回答してくれるか、過去にどのような規模の案件を担当したのか、といった点を面談や前後のやりとりでチェックするのがおすすめです。

不動産投資会社に面談する前にはこれだけは準備すると効果的

不動産投資会社との面談をより有意義なものにするため、次の3つのポイントを事前に準備したうえで面談へ臨むようにしましょう。

投資の目的と投資目標

面談前に、「なぜ不動産投資をするのか?」という目的と、「どれくらいの期間でどれだけの収益を得たいのか?」という目標を明確にしておくと、不動産投資会社から有益な提案を受けやすくなります。

以下の3点を事前に整理しておきましょう。

  • 目指すリターン 「年利回り5%以上」や「毎月5万円の家賃収入」など、具体的な数字で説明できるようにしておくのがおすすめです。
  • 投資期間 どれくらいの期間、投資を続ける予定なのか明確にしましょう。短期的な売却益を狙うのか、家賃による長期的な安定収入を求めるのかで、提案内容が変わります。
  • リスク許容度 投資にはリスクが伴います。どれくらいの期間無収入でも耐えられるのか、金利上昇はどれくらいまで見込めるのかなど、どの程度のリスクまで許容できるのかをイメージしておきましょう。

これらの情報を具体的に伝えられれば、不動産投資会社がニーズに合った提案をしてくれる可能性が高まります。「老後資金を確保するため、定年を迎える10年後までに年利5%以上の安定収入を実現したい。リスクは少なめに抑えたい」といった具合に、目的と目標を明確に示したいところです。

気になっている物件エリアの市場動向

収益を生む物件を見つけるには、気になっているエリアの市場動向を把握しておく必要があります。エリアの人口増加率、世帯数の推移、近隣の開発計画、空室率、賃料相場などを事前に調べておくと、不動産投資会社との面談がより有意義なものになるでしょう。

情報をあらかじめインプットしておくと、担当者から提示される物件情報や収支計画についてより深く理解できるとともに、それらが適切かどうかをその場でチェックできるかもしれません。

不動産投資会社との面談は一方的に情報を聞く場ではなく、双方向のコミュニケーションを通して、最適な投資計画をともに作り上げていく場であることを意識しましょう。

予算やローン利用の可否

予算、ローンはいくらまで借り入れ可能なのかといった、資金面での条件も面談時までにある程度把握しておく必要があります。

不動産投資の魅力のひとつに、レバレッジ効果を活用できる点があります。レバレッジ効果とは、金融機関からの融資を使って大きな投資を行うことで、自己資金のみで投資する場合よりも高いリターンを目指せる効果のことです。 レバレッジ効果については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

不動産投資ローンの審査では、本人の収入や属性のほか、これまでの投資実績や物件の収益性など、さまざまな要素が考慮されます。そのため、金融機関に事前相談をして、ローン利用の可否を確認しておくことが重要です。

ローン審査に不安があるときは不動産投資会社に相談してみましょう。経験豊富な担当者であれば、状況に合わせた資金計画のアドバイスや金融機関の紹介など、親身になってサポートしてくれるはずです。

初めての不動産投資を成功させるには、信頼できる不動産投資会社選びがカギ

不動産投資を成功させるには、信頼できる不動産投資会社をパートナーとすることが欠かせません。豊富な実績と経験を持ち、顧客満足度の高い会社を選ぶとともに、金融機関との取引実績の豊富さや投資後のサポート体制の充実度などにも注目しましょう。投資のメリットだけでなく、リスクについてきちんと説明してくれるかもどうかも大切なポイントです。

ベルテックスは、資産価値が見込める首都圏の物件に特化し、14行以上の金融機関と提携する実績豊富な不動産投資会社です。幅広い物件提案も可能で、経験豊富な担当者がお客様一人ひとりに最適な投資プランをご提案します。

まずは、ベルテックスの無料セミナーで不動産投資の基礎知識を身につけるところから、スタートしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

ベルテックスコラム事務局

不動産コンサルタント・税理士

不動産ソリューションの面白さや基礎、役に立つ情報や体験談などをフラットな目線で分かりやすくご紹介。宅建士・ファイナンシャルプランナー・税理士など有資格者の知見を生かしつつ、経験豊かなライターたちが不動産投資でおさえておきたいポイントをお届けします。

2024.11.21

不動産投資の基本

ベルテックスコラム事務局

不動産投資会社の選び方とリアルな評価ポイントをもれなく解説

  • はじめ方・基礎知識
  • 購入
  • 不動産投資
  • 初心者

不動産投資は、長期安定的な収入が得られる投資方法として近年ますます人気が高まっています。

投資初心者が不動産投資を成功させるために最も重視すべきことのひとつが、パートナーとなる不動産投資会社選びです。不動産投資会社は、物件探しから資金計画、賃貸管理、物件売却まで、不動産投資全般にわたるあらゆるサポートを提供しています。

この記事では、不動産投資会社の選び方や面談時にチェックしたいポイントなど、会社選びで意識すべき点を徹底解説します。

不動産投資会社とは

不動産投資会社とは、顧客の不動産投資を支援する会社のことです。投資向けの物件紹介や、購入後の賃貸管理、建物管理などのサービスを提供しています。

不動産投資では専門的な知識も求められるため、多くの会社で物件選びから資金計画、賃貸管理、建物管理、売却に至るまで、不動産投資に関するあらゆるサポートを提供しているのが特徴です。

近年では、ワンルームマンション投資や、中古物件のリノベーションなど、多様なニーズに対応する不動産投資会社も増えています。

不動産投資会社の役割とは

不動産投資会社は、顧客の不動産投資を成功へ導くためにさまざまな役割を担います。
主な役割として次の3つが挙げられるでしょう。

不動産投資会社の役割 内容
物件の提案 顧客のニーズや予算に合った収益物件を提案する
資金計画や資金調達のサポート 収支計画書や資金計画の作成サポート、不動産投資ローンの借り入れに関するサポートなどを行う
賃貸管理 入居者の募集や家賃の管理、物件のメンテナンスなど、物件の管理運営に関する業務を代行して行う

 しかし、不動産投資会社の中には利益を優先するあまり、顧客側に不利な提案をする業者も少なからず存在します。このあと紹介するポイントを踏まえ、相手が信頼できる会社なのか、自ら判断することが大切です。

不動産投資会社の信頼性を判断するポイント

初めて不動産投資を行う人にとって、どの会社が信頼できるのか見極めるのは難しいでしょう。
まずは、次の3つの判断基準で信頼性をチェックするのがおすすめです。

判断基準 具体的な内容
1. 会社の経営状況・財務状況 ・自己資本比率や売上高などの経営指標をチェックする ・健全な財務状況であるか、安定した経営基盤を持っているかを判断する
2. 実績・経験 ・営業年数、取引数と取引事例を確認する ・豊富な実績と経験を持つ会社は、信頼性が高いといえる
3. 対応力・顧客満足度 ・顧客対応の丁寧さや迅速性、相談のしやすさを確認する ・実際に利用した顧客の口コミや評判を参考にする

複数の会社の面談を受けるなどして、会社間で比較検討することにより、より正確に信頼性を判断できるでしょう。

不動産投資会社の実績や評判を調べる方法

不動産投資会社の実績や評判を調べるには、口コミサイトや評価サイトを活用するのがおすすめです。ただし、特定の会社に関するネガティブな情報を意図的に拡散していたり、反対に有利な情報だけをピックアップして紹介していたりするケースもあるため、情報の信頼性には十分注意しましょう。

不動産投資フォーラムやコミュニティに参加するのも有効な手段です。投資家たちの生の声を聞けるのが魅力ですが、同様に情報操作が行われたり、偏った意見が紹介されたりすることもあります。

そのほか専門書籍や不動産投資専門メディアで、専門家の客観的な評価やランキングをチェックするのもひとつの方法です。

どの方法も一長一短であり、誤った情報を含む可能性は捨てきれません。複数のソースを組み合わせて、多角的に情報収集を行うことをおすすめします。

信頼できる不動産投資会社の選び方

数ある不動産投資会社の中から、信頼できる会社を選ぶにはどのような点を意識すればいいのでしょうか。以下では、投資初心者が参考にしたい選び方のポイントを紹介します。

金融機関との取引は豊富か

不動産投資ではほとんどの場合、不動産投資ローンを利用します。よって、ローンを取り扱う金融機関と良好な関係を築き、多数の金融機関と取引しているかどうかというのは会社選びの重要なポイントです。多くの金融機関と取引があるということは、社会的に信頼されている会社という証でもあります。

金融機関との取引が豊富な不動産投資会社に依頼すると、下記のようなメリットが期待できます。

メリット 説明
多くのローン商品から比較できる 個人の収入や経済状況、投資目的や目標に適したローン商品を提案してくれる可能性が高い
ローン審査がスムーズ 金融機関からの信頼が厚いため、スムーズにローン審査が進みやすい
優遇金利の可能性がある 多数の顧客を紹介することで、金融機関から優遇金利を引き出せる可能性がある

ベルテックスの提携銀行数は14行以上におよびます。さまざまな条件で不動産投資ローンを比較したい方は、ベルテックスまでぜひご相談ください。

信頼できそうな営業担当者がいるか

不動産投資は、営業担当者の知識や経験によって成功が大きく左右されるため、信頼できる担当者を見つけることも大切です。信頼できる営業担当者とは、不動産投資に関する専門知識が豊富で、顧客の質問に対して的確に回答できる人物を指します。

また、豊富な経験に基づいた提案やアドバイスをしてくれることも重要です。加えて、高いコミュニケーション能力や、顧客の話に耳を傾けたうえで要望に沿ったプランを紹介できる提案力も欠かせません。

熱意があり、誠実で信頼できる担当者であれば、パートナーとして安心して相談できるです。複数の営業担当者と面談し、自分と相性のよい担当者を見つけるようにしましょう。

投資後のフォロー体制は十分か

不動産投資は、物件の購入がゴールではありません。投資によってリターンを得るには、購入後の長期安定的な賃貸経営が不可欠であり、運用中もパートナーである不動産投資会社の継続的なサポートが必要です。

賃貸経営は、入居者募集や家賃管理、物件のメンテナンスなど、日常的にさまざまな業務が発生します。これらの業務を不動産投資会社がしっかりとサポートしてくれるのかどうかは、投資によって得られるリターンの大きさに影響します。

確認すべき項目 内容
入居者募集 空室が出た場合、迅速に入居者を見つけてくれるか、空室期間を短縮するための取り組みを行っているかを確認する
家賃管理 家賃滞納が発生した場合の対応や、家賃収入の報告を適切に行ってくれるかを確認する
物件のメンテナンス 設備の故障や修理が発生した場合の対応の迅速さや、定期的なメンテナンスの実施について確認する
その他 税金や法律に関する相談に乗ってくれるか、物件の売却を検討する際のサポート体制が整っているかを確認する

メリットとリスクの両方を説明してくれるか

不動産投資には、空室リスクや金利上昇リスクなどの注意すべきリスクも存在します。事前に適切な対処を行っておけば、ある程度回避できるものがほとんどですが、リスクの内容を正しく理解していなければ対処すらままなりません。

信頼できる不動産投資会社は、メリットだけを強調するのではなく、起こり得るリスクについてもきちんと説明してくれます。リスクの内容をしっかり提示したうえで、リスクヘッジの方法や適切な対処法まで示してくれる会社を選ぶようにしましょう。

顧客目線に沿ったセミナーや相談会を開催しているか

顧客目線に立ったセミナーや相談会などのイベントを開催しているかも、会社選びの有力な判断材料です。顧客目線で情報提供してくれる会社は、顧客の利益を第一に考えている可能性が高いといえます。

ローンに関する基礎知識を分かりやすく伝えているか、複数の金融機関の金利や融資条件を比較して説明しているか、顧客のライフプランや投資目標に合わせた投資戦略を提案しているかなどが、イベントにおけるチェックポイントです。

加えて、質疑応答の時間を十分に確保し、顧客からの質問に対して丁寧に回答しているかどうかも確認しましょう。顧客目線に立ったセミナーや相談会を開催している不動産投資会社は、投資初心者に対しても丁寧にサポートしてくれるはずです。

ベルテックスでは、初心者向けの入門セミナーや資産形成セミナーなど、お客様のニーズやレベルに合わせたセミナーを随時開催しています。興味がある方はぜひご参加ください。

優良な不動産投資会社の特徴

初めての不動産投資を成功させるには、できるだけ優良な会社に依頼することが鍵になります。優良な不動産投資会社に共通してみられる特徴として、次の2点が挙げられます。

不動産投資の実績が多い

優良な不動産投資会社は、不動産投資の実績が豊富です。実績豊富な会社は、多様なニーズに対応できるだけの経験値があります。長年の経験で培ったノウハウや情報網を駆使し、顧客一人ひとりのニーズに合わせた物件紹介やプランニングを期待できるでしょう。

たとえば、初めての不動産投資で不安を抱えている顧客にはリスクを抑えた収益物件を紹介する、節税対策を目的としている顧客には節税効果の高い物件を紹介したりするなど、ニーズに応じたきめ細やかな対応が期待できます。

また、豊富な取引データに基づいて市場分析を行うので、より信頼性が高く、将来を見据えた投資戦略を立てることも可能です。

顧客満足度が高い

顧客満足度が高い不動産投資会社は、顧客の声に真摯に耳を傾け、ニーズに合わせたサービスを提供していると考えられます。顧客との信頼関係を構築できており、顧客が投資で安定的な利益を得られるよう、きめ細やかなサポート体制を整えている可能性も高いでしょう。

逆に、顧客満足度が低い場合は顧客とのトラブルが多発していたり、顧客のニーズを無視した営業を行っていたりする可能性があり、注意が必要です。

不動産投資会社の評判をチェックする方法

不動産投資会社とはパートナーとして長く深い付き合いになるため、事前に評判をチェックしておくことも大切です。
不動産投資会社の評判の確認方法として、以下の3つが挙げられます。

口コミや評価サイトを活用する

近年では、さまざまな不動産投資会社の評判をインターネット上で確認できるようになりました。口コミや評価サイトで、実際に利用した人の意見を参考にするのもよいでしょう。複数のサイトや意見を比較検討することで、より客観的に判断できます。

ただし、インターネット上の情報はあくまでも参考程度にとどめ、鵜呑みにしないことも大切です。「インターネットでこんな意見があったから」という理由だけで会社を選んでしまうと、あとで大きな後悔につながるかもしれません。

不動産投資フォーラムやコミュニティに参加しメンバーの意見を調べる

不動産投資に関するより深い情報や体験談を得たい場合は、オンラインフォーラムやコミュニティへの参加も有効です。こうした場では、実際に不動産投資を行っている投資家や専門家同士が活発に意見交換を行っており、生の声を収集するのに適しています。

失敗談や不動産投資会社とのトラブルに関する情報も共有されているケースがあるので、より現実的な視点で不動産投資会社を評価できます。

ただし、偏った意見や情報が含まれているリスクも排除できません。情報源が正確か十分に吟味するとともに、複数のコミュニティを比較したり、他の情報源と照らし合わせたりするなどして、信頼に足る情報なのか自分で判断する必要があります。

専門書籍やメディアの情報を活用する

信頼できる不動産投資会社を見つけるためには、専門書籍やメディアの情報も役立ちます。

専門書籍は、不動産投資の基礎知識から、会社選びのポイント、リスクヘッジの方法まで、幅広い情報を網羅的に得ることができます。不動産投資専門誌や不動産投資情報サイトなどのメディアは頻繁に内容が更新されるので、市場動向や優良な不動産投資会社のランキング、顧客満足度調査の結果など、最新情報を踏まえた会社選びの参考になるでしょう。

メディアの種類 代表的な媒体 特徴
不動産投資専門誌 ・週刊住宅
・月刊不動産投資ジャーナル
最新の不動産投資情報や業界動向、優良企業の紹介など
不動産投資情報サイト ・楽待
・健美家
物件情報だけでなく、コラムやセミナー情報も充実
経済誌・ビジネス誌 ・週刊東洋経済
・ダイヤモンドZAi
マクロ経済や金融市場の動向、投資戦略の専門家による解説など

繰り返しになりますが、一つの情報源に頼るのではなく上記のソースを組み合わせて情報収集を行うことが、信頼できる会社にたどりつく近道なのです。

不動産投資をするなら知っておきたい「リスク分散」

不動産投資は株式投資などと比較して、長期的かつ安定した収益を得やすい投資商品とされます。しかし、不動産投資も投資である以上、リスクはつきものです。

できる限りリスクヘッジをして、継続的な安定運用を実現するには「リスク分散」の考え方が大切になってきます。

投資におけるリスク分散の重要性

「卵は1つのカゴに盛るな」という格言があるように、1つの投資対象に資産を集中させると、その投資対象で損失が発生したときに大きなダメージを受けてしまうリスクがあります。

複数の投資対象に資産を分散させることで、仮に1つの投資対象で大きな損失が発生したとしても、他の投資対象でマイナスを軽減できる可能性があるでしょう。

不動産投資においても、自身のリスク許容度、投資の目的や目標に応じて、適切なリスク分散を図ることが求められます。複数物件を所有する場合には、物件のエリアを変える、ワンルームマンション投資でさまざまな物件に資産を分散する、異なる投資手法を組み合わせるといった方法が有効です。

不動産投資の代表的なリスクとやっておきたい対策

不動産投資で気をつけるべき代表的なリスクと具体的な対策をまとめました。

リスクの種類 内容 対策例
空室リスク 入居者が見つからず、家賃収入が得られないリスク ・需要の高いエリアや物件を選ぶ
・相場に合った賃料を設定する
・ターゲットのニーズに合った設備や内装で差別化する
賃料滞納リスク 入居者が家賃を滞納してしまうリスク ・家賃保証会社を利用する
・入居審査を厳格にする
金利変動リスク 不動産投資ローンの金利が上昇により返済額が増加し、キャッシュフローが悪化するリスク ・固定金利型ローンを選択する
・金利が上昇した場合の試算も資金計画に盛り込む
地震・火災リスク 地震や火災によって、物件が損壊してしまうリスク ・火災保険、地震保険に加入する
・耐震性や耐火性に優れた物件を選ぶ
不動産価格下落リスク 景気や金利の変動などにより、物件価格が下落してしまうリスク ・需要や人気の高いエリアや物件を選ぶ
・運用中も市場動向を注視する
家賃下落リスク 経年による競争力の低下で家賃が下落し、賃料収入が少なくなるリスク ・家賃の下落幅が小さな中古物件を選ぶ
・リフォームなどを行って価格競争力を維持する

これらのリスクを正しく理解し、先回りで対策を講じておけば、不動産投資の成功可能性を高められるでしょう。不動産投資で気をつけるべきリスクと管理の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

不動産投資会社と面談する際に聞いておきたいポイント

不動産投資会社との面談では、不明点を極力ゼロにできるよう、事前に質問事項を整理しておきましょう。面談の場で確認すべき項目をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

不動産投資会社のリスク管理方法について

不動産投資会社がどのようなリスク管理体制を敷いているかは、投資家にとって重要な検討事項です。リスクを最小限に抑え、安定した収益を確保するために、各社のリスク管理方法について具体的に確認しましょう。

リスク管理項目 確認事項
空室リスク対策 賃貸需要の見極め、入居者募集のノウハウ、家賃保証システムの有無など
金利変動リスク対策 金利変動リスク対策 金利変動による返済額の変化シミュレーションや、固定金利型ローンの提案など、具体的な対策を提示してくれるか
地震・火災リスク対策 地震・火災リスク対策 火災保険や地震保険への加入、建物の耐震性に関する情報提供など、災害対策について詳しく説明してくれるか
不動産価格下落リスク対策 不動産価格下落リスク対策 市場の動向分析に基づいた物件提案、長期的な視点に立った投資戦略などを提示してくれるか

上記のようなリスクへの対策内容を具体的に説明してくれるかどうかも、会社選びの大切なポイントといえます。

発生するコストについて

不動産投資は、物件の購入費用以外にもさまざまな費用が発生します。これらの諸費用は物件価格の約7~10%が目安とされています。不動産会社との面談時には、発生するコストの内容や金額について、しっかりと確認しておきましょう。

  項目 内容
購入時費用 仲介手数料 成約価格(税抜)400万円超の場合:「成約価格(税抜) × 3% + 6万円 」+ 消費税  
成約価格(税抜)200万円超~400万円以下の場合:「成約価格(税抜) × 4% + 2万円」 + 消費税
成約価格(税抜)200万円以下の場合:「成約価格(税抜) × 5%」 + 消費税
不動産取得税 固定資産税評価額×税率(4%) ※2027年3月31日までの取得に限り軽減税率が適用される
登録免許税 固定資産税評価額×税率(不動産の種類・用途・軽減措置の有無によって異なる)
印紙税 不動産売買契約書に印紙を貼付する形で納める税金(契約金額によって税額が異なる)
司法書士報酬 登記手続きを依頼する司法書士に支払う報酬
ローン借入費用 融資手数料や保証料など、金融機関によって異なる
ランニングコスト 固定資産税・都市計画税 固定資産税評価額をもとに毎年課税される
修繕積立金 共用部分の修繕や維持管理のために積み立てる費用
火災保険料・地震保険料 火災や地震などによる建物の損害に備えるための保険料
管理費 共用部分の清掃や管理などにかかる費用
仲介手数料 売買価格の3%+6万円が上限
売却時費用 譲渡所得税 売却益に対して課税される所得税・住民税など

項目によっては、不動産投資会社と交渉したり、金融機関を比較したりするなど、コスト削減ができないか工夫してみるのも有効です。

出口戦略について

不動産投資は長期にわたる運用が一般的ですが、最終的には売却して利益を確定させる「出口」が訪れます。売却益も含めたトータルの損益が該当物件による最終的なリターンとなるため、いかに実現性のある出口戦略を描けるかが、不動産投資の成否を大きく左右するでしょう。

そのため、不動産投資会社との面談では、売却時期の想定や方法といった出口戦略について、事前に確認しておくことも大切です。不動産投資会社は、これまでの経験やノウハウを活かして、最適な売却時期や方法をアドバイスしてくれるでしょう。

面談時には、以下のポイントに対する担当者の見通しを確認しておくのがおすすめです。

  • 将来的にどのような方法で売却するのか
  • どの程度の期間で売却できる見込みなのか
  • 売却価格が下落した場合の対策はあるのか

不動産投資の出口戦略に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

契約内容の確認

契約書は、万が一トラブルが発生したとき、自分の権利を守ってくれる大切な書類です。内容を理解しないまま、なんとなく契約するのはやめましょう。
契約内容において、特に重要なのは以下の項目です。

項目 内容
物件の売買価格および支払方法 いつ、どのように支払うのか、手数料などの追加費用についても確認する
物件の状態 物件の現状について詳しく記載されているか、不具合がある場合はその旨が明記されているか確認する
引渡し時期 いつ、どのような状態で引き渡されるのかを確認する
契約解除に関する事項 どのような場合に契約を解除できるのか、その際の違約金の有無と金額設定についても確認する
不動産投資会社への報酬額と内容 不動産会社に対して報酬として支払う金額の決め方、支払時期について明確にする

契約内容に不明点がある場合は、遠慮せずに担当者に質問し、納得するまで説明してもらいます。また、契約書原本は大切に保管しておきましょう。

長期的なサポートがあるか

不動産投資においては、物件購入後も物件を管理運営し続けなければなりません。管理の良し悪しが賃料水準や入居率にも直結するため、物件購入後も継続的なサポートを受けられるかどうかは、投資の成否に関わる大きなポイントです。

賃貸経営は、急な入居者募集や家賃滞納、想定外の設備トラブルなど、自分だけでは解決するのは難しい事態に遭遇するケースも多くあります。トラブルが発生した際、すぐに相談できるサポート窓口があると安心でしょう。また、法律や税金に関する知識に関して、弁護士や税理士などを紹介してくれるサービスも心強い味方です。

不動産投資会社によっては、リノベーションや売却に対する支援など長期的な視点に立ったサポートを提供している場合もあるので、面談時に確認してみましょう。

会社の実績と担当者の経験、対応の相性

自ら数多くの物件を投資・管理してきた実績のある会社は、投資運用に関するノウハウが豊富である可能性が高く、的確なアドバイスや丁寧なサポートが期待できます。これまでの取扱数や主な成功事例などはインターネット上でチェックできるので、面談時には、より具体的なエピソードや特徴的な事例について、踏み込んで話を聞いてみるのがおすすめです。

また、担当者の経験値や相性も不動産投資の成否を大きく左右します。担当者の経験年数や顧客対応などから、信頼できる人物かどうかを見極めましょう。

具体的には、メールや電話の対応がスムーズか、こちらの質問や不安に対して適切に回答してくれるか、過去にどのような規模の案件を担当したのか、といった点を面談や前後のやりとりでチェックするのがおすすめです。

不動産投資会社に面談する前にはこれだけは準備すると効果的

不動産投資会社との面談をより有意義なものにするため、次の3つのポイントを事前に準備したうえで面談へ臨むようにしましょう。

投資の目的と投資目標

面談前に、「なぜ不動産投資をするのか?」という目的と、「どれくらいの期間でどれだけの収益を得たいのか?」という目標を明確にしておくと、不動産投資会社から有益な提案を受けやすくなります。

以下の3点を事前に整理しておきましょう。

  • 目指すリターン 「年利回り5%以上」や「毎月5万円の家賃収入」など、具体的な数字で説明できるようにしておくのがおすすめです。
  • 投資期間 どれくらいの期間、投資を続ける予定なのか明確にしましょう。短期的な売却益を狙うのか、家賃による長期的な安定収入を求めるのかで、提案内容が変わります。
  • リスク許容度 投資にはリスクが伴います。どれくらいの期間無収入でも耐えられるのか、金利上昇はどれくらいまで見込めるのかなど、どの程度のリスクまで許容できるのかをイメージしておきましょう。

これらの情報を具体的に伝えられれば、不動産投資会社がニーズに合った提案をしてくれる可能性が高まります。「老後資金を確保するため、定年を迎える10年後までに年利5%以上の安定収入を実現したい。リスクは少なめに抑えたい」といった具合に、目的と目標を明確に示したいところです。

気になっている物件エリアの市場動向

収益を生む物件を見つけるには、気になっているエリアの市場動向を把握しておく必要があります。エリアの人口増加率、世帯数の推移、近隣の開発計画、空室率、賃料相場などを事前に調べておくと、不動産投資会社との面談がより有意義なものになるでしょう。

情報をあらかじめインプットしておくと、担当者から提示される物件情報や収支計画についてより深く理解できるとともに、それらが適切かどうかをその場でチェックできるかもしれません。

不動産投資会社との面談は一方的に情報を聞く場ではなく、双方向のコミュニケーションを通して、最適な投資計画をともに作り上げていく場であることを意識しましょう。

予算やローン利用の可否

予算、ローンはいくらまで借り入れ可能なのかといった、資金面での条件も面談時までにある程度把握しておく必要があります。

不動産投資の魅力のひとつに、レバレッジ効果を活用できる点があります。レバレッジ効果とは、金融機関からの融資を使って大きな投資を行うことで、自己資金のみで投資する場合よりも高いリターンを目指せる効果のことです。 レバレッジ効果については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

不動産投資ローンの審査では、本人の収入や属性のほか、これまでの投資実績や物件の収益性など、さまざまな要素が考慮されます。そのため、金融機関に事前相談をして、ローン利用の可否を確認しておくことが重要です。

ローン審査に不安があるときは不動産投資会社に相談してみましょう。経験豊富な担当者であれば、状況に合わせた資金計画のアドバイスや金融機関の紹介など、親身になってサポートしてくれるはずです。

初めての不動産投資を成功させるには、信頼できる不動産投資会社選びがカギ

不動産投資を成功させるには、信頼できる不動産投資会社をパートナーとすることが欠かせません。豊富な実績と経験を持ち、顧客満足度の高い会社を選ぶとともに、金融機関との取引実績の豊富さや投資後のサポート体制の充実度などにも注目しましょう。投資のメリットだけでなく、リスクについてきちんと説明してくれるかもどうかも大切なポイントです。

ベルテックスは、資産価値が見込める首都圏の物件に特化し、14行以上の金融機関と提携する実績豊富な不動産投資会社です。幅広い物件提案も可能で、経験豊富な担当者がお客様一人ひとりに最適な投資プランをご提案します。

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この記事を書いた人

ベルテックスコラム事務局

不動産コンサルタント・税理士

不動産ソリューションの面白さや基礎、役に立つ情報や体験談などをフラットな目線で分かりやすくご紹介。宅建士・ファイナンシャルプランナー・税理士など有資格者の知見を生かしつつ、経験豊かなライターたちが不動産投資でおさえておきたいポイントをお届けします。