英国通信社『The Worldfolio』のインタビューを受け、 その取材内容がWebサイト(http://www.theworldfolio.com)に、2021年6月20日公開されました。
ベルテックスの現状と今後の展望、デジタル技術のビジネスへの活用方法、不動産ファンド(VERFUND)、金融機関との提携、海外投資家への取り組みなどについて述べています。 詳細はこちら

梶尾 祐司

株式会社ベルテックス 代表取締役

2012年に財政刺激策及び量的質的金融緩和政策等のアベノミクス政策が導入されて以来、東京不動産市場は安定し、地価と大都市の商業・不動産物件の価値は4~5年上昇しておりましたが、2020年にはコロナウイルスの発生・拡大により、不動産市場に大きな影響を与えました。ベルテックスの考える今後の見通しを教えてください。
マンションの需要はコロナ禍であっても安定して推移しており、足許の強力な金融政策、アフターコロナでの景気の再拡大の可能性、優良外資系企業等の誘致政策等を鑑み、当社の東京不動産市場の見通しはポジティブである。
2019年と2020年の日本において、賃貸物件の過剰な供給があり、需要が追いつくことができないという意見もありました。当時のインタビューを振り返ると、企業はメディアの認識が誤っており、供給過剰という結論は単に情報が不足している結果だと伺っておりました。また、ベルテックス様とのインタビューでは、今後より多くの企業・人が東京に流入すると伺いました。過剰な供給か否かどのようにお考えでしょうか。
テレワークの浸透等、新しい生活様式へのシフトにより、オフィスの需要は減少している。単身者向けマンションに関しては、都心部の空き地は限定的で単身者向けマンションの着工件数も限定的であり、需給は安定している。
東京の人口流入は2040年までにピークに達し、その後減少し始めると予想されております。また高齢化に伴い、2050年には65歳以上の日本人の割合は1/3程度まで増加すると予想されています。日本の人口減少に対する見通しはいかがでしょうか?
日本人のみならず、日本国内の外国人の人口動態も重要になってくると考えている。コロナ禍以前は外国人の日本への流入(旅行など一時的な訪日も含めて)は増加傾向にあり、多くの外国人が不動産に投資・取得しているからである。 人口はさらに都心部へ一極集中する事を予想している。現状日本人が大半だが、今後外国籍を受け入れる政策や観光立国へ向けた政策等が推進されれば、不動産市況の見通しは更にポジティブになると想定される。
ベルテックスのビジネスは、6つのセグメントで構成されていると考えています:コンサルティング、開発、リノベーション、不動産仲介、賃貸・建物管理、建材流通。各セグメント間のシナジーについて教えてください。また、注力領域を教えてください。
ベルテックスの主な事業としては、単身者用マンションを開発・取得し、コンサルティング機能を発揮しながら当該不動産を販売することである。賃貸管理・建物管理セグメントの顧客から住環境に関するフィードバックを収集・分析し、顧客のためによりよい住環境を構築することを企図した商品設計を開発セグメントやリノベーションセグメントで実施している。さらに、開発等物件の仕入から商品販売、不動産管理を連携させることで、顧客への付加価値の向上を実現。当社の建材流通セグメントは、サプライヤーと直接取引を実施することで、開発やリノベーションのコストの削減を図っている。ベルテックスは、不動産会社の機能とデベロッパーの機能を保有することで相乗効果を生み出している。
将来を見据えて、ベルテックス様が実施していくプロジェクトや新しい開発案件について教えてください。
これまでの販売実績やお客様からの良好なフィードバック等によると、全体的に好調であり安定している。この状況の中で、ベルテックスは競争力のある立地に12棟以上の新規開発案件に現在取り組んでおり、現在と同水準の稼働率を見込んでいる。
ベルテックスはAI 技術を活用し、顧客にリスク評価の実施や投資目的を提供し、 出口戦略も見つける手助けをすることで、顧客を堅実な投資へと導いていると考えています。デジタル技術をビジネスでどのように活用しているか、教えてください。
投資を疑似体験できるWEBツールを提供。不動産を購入する前に、顧客はブラウザを通じてビジョンやニーズに応じてデータを入力し、シミュレーションを実施することが可能である。加えて、オンラインでの初心者向けセミナーの開催や、顧客にアドバイスを提供できるコンサルタントも提供している。
初心者が最低限の資本で不動産市場に投資する機会を提供するためにベルファンドを組成したとのことですが、詳しく教えてください。また本件に関する市場の反応はいかがでしたか。 
ベルファンドは不動産投資の初心者の方等、不動産投資が何であるかを理解する最初のステップとして用意したものである。10万円から不動産に投資することが可能で、不動産投資の選択肢を増やすことにも繋がっている。非常に魅力的な投資商品だと考えている。
貴社とエンドローン金融機関と関係性について教えてください。私たちは、ベルテックスが1%程度の金利優遇ローンの提供が可能な20社程度の金融機関と提携していることを知っています。顧客に有利な条件を与えられる理由、各金融機関とどのようにパートナーになったのかについて、教えてください。
日本の金融機関との提携は潜在顧客や既存顧客にとって魅力的である。本提携により、最低金利1.2%の非常に低い金利でローンを提供することが可能。顧客が希望する不動産商品や各種サービス等期待を超える付加価値を提供することが可能となっている。
東京に訪れる観光客や外国人投資家が増加しています。ベルテックスは外国人の方々に前述のローンや東京の不動産商品を提供できる、統合的な不動産サービスを提供することができると考えています。日本に参入する外国人投資家の増加に対して、ベルテックスはどのような取り組みを検討していますか。
ベルテックスの顧客にも、融資を活用し投資をスタートされる外国籍投資家が増えてきている。ベルテックスは外国人投資家の為に、不動産商品について正確に理解して頂くよう、場所、土地、インフラに関する多くの不動産関連情報を提供していく等、より積極的な情報提供を実施していく。また、規定を含む書類が日本語で記載されている等、日本の不動産業界では言葉の壁が存在しているため、通訳機能を活用するなどして外国人投資家の取り込みを図る。これらの活動を外国人投資家のために整備することを検討している。今後も、ベルテックスと外国人投資家とのコネクションの構築、顧客基盤の拡大を期待している。
エアアジアやピーチなどのLCCが広島、大阪、長崎などの主要地域に飛んでいることがわかっています。これらのLCCが、アジア(特にシンガポールや台湾など)からの外国人投資家を誘致することによって不動産市場に与える影響を教えてください。
不動産市場では空路もそうだが、幹線等都市間を結ぶ重要な交通機関が投資魅力を高めている。日本は特有の文化や美しい街並み・建造物等を保有する国であるということに相俟って、日本の交通システムは全体的に利便性が高いことが投資対象としての魅力を高めている。
10年後にまでに成し遂げたいことを教えてください。
東京証券取引所に上場する計画を進めており、10年以内には実現する予定。ベルテックスは最先端且つ顧客の要望に寄り添った不動産の開発を継続的に拡大し、多くの顧客に提供していきたいと考えている。