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2024.08.16
ベルテックスコラム事務局
【不動産投資アプリ12選】利回り計算や運用シミュレーションが手軽に!
- はじめ方・基礎知識
- 利回り
- シミュレーション
不動産投資では、物件選びや家賃設定などさまざまなタイミングで利回りのシミュレーションが欠かせません。
最近では、利回りを簡単にシミュレーションできる便利なアプリが登場しています。さまざまな条件のもとシミュレーションを行い結果の比較ができれば、投資判断もしやすくなるでしょう。また、物件探しや不動産投資の情報収集も、アプリを活用することで効率的に行えます。
この記事では、利回りシミュレーションができるアプリをはじめ物件探しや不動産投資の情報収集、資産管理ができる最新アプリを厳選してご紹介します。
不動産投資に役立つアプリはたくさんある
最近では、不動産投資に役立つアプリがたくさん登場しています。利回りシミュレーションができるアプリでは物件を比較検討しやすくなります。さまざまな条件でシミュレーションした結果を保存しておけば、不動産会社との打ち合わせの際に結果を見せながら話すこともできるでしょう。
物件や土地を地図から検索できるアプリもあります。価格帯で色分けされて地図上に表示されるので、物件や土地の価格動向を把握できるとともに、エリアごとの特色を知る上でも役立つでしょう。希望条件に合う物件が出たら、アラート機能でお知らせしてくれるアプリもあります。また、アプリのチャットから不動産投資の専門家に質問したり、投資用物件の提案を受けたりといったことも可能です。さらに投資家同士で情報交換もできます。
アプリを使いこなすことで、スキマ時間を活用しながら効率的に不動産投資の勉強ができるでしょう。無料で使えるアプリもたくさんあるのでぜひ活用してみてください。
利回りがシミュレーションできるアプリ
利回りをシミュレーションできるアプリは多くありますが、厳選して2つのアプリを紹介させていただきます。
不動産投資利回りシミュレーションアプリ
不動産投資利回りシミュレーションアプリは、物件の購入価格や資金情報を入力するだけで、表面利回りや実質利回りを計算してくれる便利なアプリです。
表面利回りとは、年間の家賃収入を物件の購入価格で割った値で、大まかに情報を把握したいときに役立ちます。実質利回りとは、年間の経費や購入時の手数料などを加味した値で、実際に物件を購入するか決めるときの指標になります。不動産投資利回りシミュレーションアプリでは、物件の購入価格、購入手数料、自己資金、不動産投資用ローンの借入額、金利、借入期間などを入力するだけで、物件ごとに表面利回りと実質利回りを計算してくれます。入力内容は保存できるため、さまざまな物件の利回りを計算し、シミュレーション結果をもとに比較検討できます。
不動産投資利回りシミュレーションアプリは利回り計算が簡単にできることから人気を集めていますが、それだけではありません。不動産投資に関心がある方向けコラム「投資ビギナー」や不動産に関わるニュースなども随時配信しています。「投資ビギナー」コーナーでは、不動産投資のメリットとデメリット、株式やFXとの違い、不動産をしている人の傾向など、不動産のいろはの「い」が学べます。そして、不動産投資で安定した収入を得るポイントや、不動産に関する税金の知識、不動産投資信託の魅力など、不動産投資の少し実践的な内容が掲載されています。
【おすすめ関連記事】不動産投資の利回りとは?種類・計算方法の違いや相場を解説
不動産投資シミュレータ
不動産投資シミュレータは、会員登録などが必要なく、完全無料で不動産投資の利回りシミュレーションができるアプリです。
操作画面もシンプルでインストール後、すぐにシミュレーションが可能です。利回りシミュレーションでは、物件価格、購入経費、予定賃料、諸経費、空室率などを入力します。自己資金を入力したら物件取得総額から借入金額を計算してくれたり、借入期間と借入金利を入力したら返済総額を計算してくれたりと、ストレスなく入力できるよう工夫されているのも魅力です。
不動産投資シミュレータでは、名前を付けてシミュレーション結果をリストに保存できます。リストは長押しで消去できるので、シミュレーション結果を簡単に整理できます。
不動産投資ができるアプリ
近年では、アプリで不動産投資ができるものもあります。
OwnersBook(オーナーズブック)
オーナーズブックは、「1万円から始められる不動産投資」がキャッチフレーズの不動産投資アプリです。今、注目を集める「クラウドファンディング」を使い、「投資家から資金を集めて不動産に投資し、配当を還元する」、その仲介を行っています。
このアプリを運営する「ロードスターインベストメンツ株式会社」は、東証プライム市場上場の「ロードスターキャピタル株式会社」の子会社で、運用実績は2023年5月現在で累計投資額で約389億円、投資実行済案件数は268件にものぼります(オーナーズブックHPより)。不動産投資を行うには、アプリをダウンロードして会員登録や口座開設、入金金融機関の登録などの手続きが必要です。すべてスマホで行え、数日で取引が可能となります。
投資スタイルは2種類あり、不動産を担保としてお金を借りたい企業に融資し、その融資に対する利息で収益を得る貸付型(ソーシャルレンディング)は最低1万円から投資できます。そして間接的に不動産に投資を行い、その不動産の賃料や売却益で収益を得るエクイティ型は案件ごとで最低投資額が異なります(第一号案件は50万円)。
TATERU(タテル)
TATERU Apartmentは、日本最大級のIoTアパート経営プラットフォームで土地情報や物件実例が豊富に掲載されているほか、チャット機能でコンシェルジュに直接問い合わせをすることも可能です。
TATERU Apartmentのアパートには、最先端のIoTデバイスが搭載されています。IoT(アイオーティー)とは、家電や設備などをインターネットでつなぐ技術のことです。たとえば、スマホで玄関を施錠したり、エアコンを調整したり、電気をつけたりできます。
TATERU Apartmentには、全国のアパート用地や、全国主要都市 (東京/大阪/名古屋/福岡) のデザインアパート・IoTアパートの建築実例が数多く掲載されています。また、チャット機能を使って専門知識を持つコンシェルジュが物件提案を受けたり、気になる点を質問したりできるのもメリットです。
物件探しができるアプリ
不動産の物件を探すアプリも多いですが、投資用物件の検索だと次の4つのアプリが物件数や内容が充実しています。
楽待
「楽待(らくまち)」は投資用不動産物件の検索アプリです。
不動産物件の検索ができるほか、不動産投資の収支のシミュレーション、そして不動産投資の相談や「楽待新聞」の記事の掲載、不動産に関する相談室が設けられているなど、充実した内容となっています。検索できる物件数は北海道から沖縄まで2023年5月21日現在で5万4,820件にものぼります。物件を検索すると、物件の写真と所在地、建物構造、築年月といった基本的な情報のほか、販売価格、表面利回りや想定年間家賃収入といった数字も掲載されています。
シミュレーションコーナーでは、物件価格や表面利回りなどを入力するとキャッシュフローのシミュレーション結果が出てきます。
また「賃貸経営マップ」コーナーでは、全国各地の「路線価」や「公示・基準地価」、各自治体の賃貸物件の空室率、さらには洪水が起きた場合のリスクの度合いなどがわかる地図が掲載されています。
「楽待新聞」は、最新不動産市況のほか、楽待編集部が書き上げた、不動産取引にかかわってきた銀行員や大家さんなどの裏話や不動産投資で失敗しないためのポイントなど、不動産投資に関心がある方なら、読んでいたらすぐに時間が経ってしまうような興味深い記事がたくさん掲載されています。
SUUMO
「SUUMO」は、株式会社リクルートが運営する不動産情報サイトです。マンション・戸建ての賃貸や売買情報が掲載されています。
物件検索では、「借りる」、「買う」だけでなく、「建てる」、「リフォームする」という項目でも検索することができます。
さらに売却査定や引っ越しの見積もりもできるなど、不動産に関するさまざまな情報を取得できます。SUUMOのコラムにも、投資用物件について触れている記事があります。
記事の中では、不動産投資のメリットやデメリットなど様々な視点から不動産投資のことが書かれています。
不動産投資☆連合隊
不動産投資☆連合隊は、日本最大級の投資不動産・収益物件専門ポータルサイト「不動産投資☆連合隊」のiPhoneアプリで、こだわりの条件を設定して投資用物件を検索できます。
価格や利回り、構造や築年数で検索できるほか、現在満室の物件や仲介業者を介さない売主物件に絞って検索することもでき、投資家にとってかゆい所に手が届く検索項目が充実しています。
閲覧した物件は自動的に履歴に保存され、物件ごとに自由に5段階の重要度を設定できるので、閲覧履歴をもとに比較検討しやすくなります。閲覧履歴は編集できるので、お気に入り機能のような感覚で使えます。
物件価格や空室率、自己資金や借入期間、金利などを入力し、簡単に収支のシミュレーションをすることも可能です。
ニフティ不動産アプリ
ニフティ不動産は、累計ダウンロード数900万件の人気アプリで、SUUMOやLIFULL HOME’Sなど8つの有名な不動産サイトの新築・中古マンション、新築・中古戸建て、土地情報がまとめて掲載されています。検索や並び替えができるので、物件の比較検討に役立ちます。
ニフティ不動産では、エリアや最寄り駅、築年数などさまざまな条件で検索できるほか、地図から気になる物件を探すこともできます。たとえば、「渋谷駅」「東京タワー」など駅名やスポット名で検索し、周辺の物件を探せます。価格帯ごとに物件が色分けされているため、視覚的に判断できるのも魅力です。
また、希望条件を設定しておくと、希望に合う物件が掲載されたときお知らせしてくれる機能も便利です。仕事や家事、育児などで忙しい人も、希望の物件に出会える可能性が高まります。
資産管理ができるアプリ
アプリで不動産投資の資産管理までできるのは、不動産投資家にとってはありがたい存在です。
WealthPark
WealthPark(ウェルスパーク)のアプリでは、不動産の管理をスマホ1つで行えます。
アプリの運営は、資本金1億円、従業員180名(2023年4月30日時点、グループ会社含む)のWealthPark株式会社が行います。
WealthParkでは、スマホで物件管理を行うという新しいタイプの不動産ビジネスをコンセプトにしています。オーナーはいつでもどこでも、スマホで投資した物件の賃料の受領状況や最新の資産価値などの財務状況が確認できます。
そしてアプリには、ほかにもさまざまなサービス機能が付いています。物件やテナント、税金について不明点や質問があればアプリ内の「チャット・サービス」を利用して問い合わせることができます。
そのほか、賃貸契約書など重要な契約書や税務書類の保管ができ、いつでもどこでも閲覧することが可能です。
Room コネクト
Room コネクトは、不動産投資家や不動産管理会社向けの入居者管理アプリです。
2023年6月から新たに提供が開始されました。株式会社Casaとギグベース株式会社が共同開発しており、株式会社Casaは以前、大家カフェという不動産管理アプリを提供していた実績があります。
このアプリでは、入居者からの設備トラブルや近隣トラブルに関する問い合わせをアウトソースでき、入居者からの電話対応や物件に足を運んだりしなくて済むようになり、肉体的・精神的な負担を減らせます。
Room コネクトは、不動産管理会社に物件管理を依頼するほどではないが、自分ですべて対応するのは大変だと感じている不動産投資家におすすめのアプリです。
不動産投資について学習できるアプリ
不動産投資について学ぶため、ネットの記事や本を読む方は多いですが、アプリでも不動産投資の情報収集や勉強が可能です。
マップを見て視覚的に理解したり、お気に入り機能や連続再生機能などを使ったりすることで、効率的に不動産投資について学べるでしょう。
ここでは、不動産投資の勉強におすすめのアプリを2つご紹介します。
地価マップ
地価マップは、画面上で地図を見ながら、最新の地価情報を閲覧できるアプリです。
表示は「公示」「調査」「両方」の3つから選べます。地価公示とは、国土交通省が公表する、毎年1月1日時点の標準地の価格です。地価調査とは、都道府県知事が公表する、毎年7月1日時点の基準地の標準価格です。どちらも、土地の取引をするときの価格の目安としてよく利用されます。
地価マップでは、地図から地点を選択すると、地価公示や地価調査の詳細情報を閲覧できます。たとえば、1平米あたりの価格、最寄り駅との距離、建物の構造、間口と奥行の比率、前面道路の種類、道路幅などが分かります。このような情報を参考にすることで、土地を取引する際に、その土地が割高か割安か、相場に見合っているかを判断しやすくなるでしょう。
また、毎年の価格推移も確認できるほか、価格帯ごとにピンが色分けされているので、大まかな地価の動向を把握する上でも役立ちます。
不動産投資の基礎知識 – 投資入門解説
不動産投資の基礎知識は、不動産投資に関する情報をまとめて閲覧できる便利なアプリです。
マンション投資や節税などさまざまな情報があり、ニュースや動画も充実しています。動画は連続再生、シャッフル再生、10秒送り、10秒戻しなど快適に視聴できる機能がそろっています。
タブを自由に並べ替えられるなどカスタマイズ機能が優れているため、効率的に学習したい人にぴったりです。閲覧履歴や、お気に入りをアプリ内フォルダに保存できる機能もあります。記事や動画の「人気・急上昇ランキング」もあるため、何から勉強するか悩んだときは参考にできるでしょう。
掲示板もあり、不動産投資に興味がある人同士、交流を深めながら楽しく投資のノウハウを学べます。
不動産投資でアプリを活用するメリット
さまざまな不動産投資に関するアプリが出現してきたことで、不動産投資がグッと身近なものになりました。活用するメリットをいくつかあげてみました。
- 隙間時間に手軽に利用できる
アプリを活用することで通勤時間や帰宅後などの隙間時間でさまざまな知識を習得することができます。 - 無料で利用できるものが多い
不動産投資に関するアプリは無料で利用できるものがほとんどです。無料でさまざまな不動産に関することを学べることや、物件を探すことができるのはとても大きなメリットです。 - 収支予想が立てやすく、物件購入後も管理や経営がしやすい
不動産投資アプリには、収支予想のシミュレーションが行えるアプリが多く存在します。物件の購入価格や頭金投入額、借入額や、金利、そして家賃収入などを入力することでほぼ正確に収支予想を立てることができます。
そして、不動産を購入してからもアプリの活用に頼る場面が出てきます。物件の入居状況や家賃収入が現段階でいくらか、そしてリフォームの見積りなど、スマホ1つあれば物件の管理を集約できることさえあり得ます。
不動産投資でアプリを活用する際の注意点
不動産投資に関するアプリを活用することでの注意点もあります。不動産投資には多額の資金が必要となるので、より一層気をつけなければなりません。
運営元の情報を確認すること
不動産投資のアプリは不動産に関してさまざまな情報を与えてくれるありがたい存在です。
しかし、アプリによっては、誤った情報が掲載されていることがあるかもしれません。アプリを利用する前に運営元が信頼できる業者なのか確認しておくことが重要です。
さらに掲載されている情報に関しても、自分自身で正しい情報なのか判断できるようにしておく必要があります。
【おすすめ関連記事】失敗しないための不動産投資のシミュレーションとは?無料で使えるツールも紹介
まとめ
今回は、不動産投資に関するアプリの紹介や活用するメリット、注意点をあげてみました。不動産投資のアプリを活用すると、不動産投資の勉強や物件探し、購入、管理と一連の流れをすべて行なえることがわかりました。しかし、アプリで得られる情報には限りがあり、アプリを活用すれば不動産投資に関して全て理解ができるわけわけではありません。
アプリを活用し、不動産投資の概要がある程度理解できた後は、不動産会社に直接話を聞くことをおすすめします。不動産のプロに直接話を聞くことでアプリには掲載されていないより詳しい情報が聞けることもあるでしょう。
ベルテックスでは不動産投資にまつわるセミナーを開催しています。ご自宅からオンラインでご参加いただけますので、より詳しく話を聞いてみたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
ベルテックスコラム事務局
不動産コンサルタント・税理士
不動産ソリューションの面白さや基礎、役に立つ情報や体験談などをフラットな目線で分かりやすくご紹介。宅建士・ファイナンシャルプランナー・税理士など有資格者の知見を生かしつつ、経験豊かなライターたちが不動産投資でおさえておきたいポイントをお届けします。
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ベルテックスコラム事務局
【不動産投資アプリ12選】利回り計算や運用シミュレーションが手軽に!
- はじめ方・基礎知識
- 利回り
- シミュレーション
不動産投資では、物件選びや家賃設定などさまざまなタイミングで利回りのシミュレーションが欠かせません。
最近では、利回りを簡単にシミュレーションできる便利なアプリが登場しています。さまざまな条件のもとシミュレーションを行い結果の比較ができれば、投資判断もしやすくなるでしょう。また、物件探しや不動産投資の情報収集も、アプリを活用することで効率的に行えます。
この記事では、利回りシミュレーションができるアプリをはじめ物件探しや不動産投資の情報収集、資産管理ができる最新アプリを厳選してご紹介します。
不動産投資に役立つアプリはたくさんある
最近では、不動産投資に役立つアプリがたくさん登場しています。利回りシミュレーションができるアプリでは物件を比較検討しやすくなります。さまざまな条件でシミュレーションした結果を保存しておけば、不動産会社との打ち合わせの際に結果を見せながら話すこともできるでしょう。
物件や土地を地図から検索できるアプリもあります。価格帯で色分けされて地図上に表示されるので、物件や土地の価格動向を把握できるとともに、エリアごとの特色を知る上でも役立つでしょう。希望条件に合う物件が出たら、アラート機能でお知らせしてくれるアプリもあります。また、アプリのチャットから不動産投資の専門家に質問したり、投資用物件の提案を受けたりといったことも可能です。さらに投資家同士で情報交換もできます。
アプリを使いこなすことで、スキマ時間を活用しながら効率的に不動産投資の勉強ができるでしょう。無料で使えるアプリもたくさんあるのでぜひ活用してみてください。
利回りがシミュレーションできるアプリ
利回りをシミュレーションできるアプリは多くありますが、厳選して2つのアプリを紹介させていただきます。
不動産投資利回りシミュレーションアプリ
不動産投資利回りシミュレーションアプリは、物件の購入価格や資金情報を入力するだけで、表面利回りや実質利回りを計算してくれる便利なアプリです。
表面利回りとは、年間の家賃収入を物件の購入価格で割った値で、大まかに情報を把握したいときに役立ちます。実質利回りとは、年間の経費や購入時の手数料などを加味した値で、実際に物件を購入するか決めるときの指標になります。不動産投資利回りシミュレーションアプリでは、物件の購入価格、購入手数料、自己資金、不動産投資用ローンの借入額、金利、借入期間などを入力するだけで、物件ごとに表面利回りと実質利回りを計算してくれます。入力内容は保存できるため、さまざまな物件の利回りを計算し、シミュレーション結果をもとに比較検討できます。
不動産投資利回りシミュレーションアプリは利回り計算が簡単にできることから人気を集めていますが、それだけではありません。不動産投資に関心がある方向けコラム「投資ビギナー」や不動産に関わるニュースなども随時配信しています。「投資ビギナー」コーナーでは、不動産投資のメリットとデメリット、株式やFXとの違い、不動産をしている人の傾向など、不動産のいろはの「い」が学べます。そして、不動産投資で安定した収入を得るポイントや、不動産に関する税金の知識、不動産投資信託の魅力など、不動産投資の少し実践的な内容が掲載されています。
【おすすめ関連記事】不動産投資の利回りとは?種類・計算方法の違いや相場を解説
不動産投資シミュレータ
不動産投資シミュレータは、会員登録などが必要なく、完全無料で不動産投資の利回りシミュレーションができるアプリです。
操作画面もシンプルでインストール後、すぐにシミュレーションが可能です。利回りシミュレーションでは、物件価格、購入経費、予定賃料、諸経費、空室率などを入力します。自己資金を入力したら物件取得総額から借入金額を計算してくれたり、借入期間と借入金利を入力したら返済総額を計算してくれたりと、ストレスなく入力できるよう工夫されているのも魅力です。
不動産投資シミュレータでは、名前を付けてシミュレーション結果をリストに保存できます。リストは長押しで消去できるので、シミュレーション結果を簡単に整理できます。
不動産投資ができるアプリ
近年では、アプリで不動産投資ができるものもあります。
OwnersBook(オーナーズブック)
オーナーズブックは、「1万円から始められる不動産投資」がキャッチフレーズの不動産投資アプリです。今、注目を集める「クラウドファンディング」を使い、「投資家から資金を集めて不動産に投資し、配当を還元する」、その仲介を行っています。
このアプリを運営する「ロードスターインベストメンツ株式会社」は、東証プライム市場上場の「ロードスターキャピタル株式会社」の子会社で、運用実績は2023年5月現在で累計投資額で約389億円、投資実行済案件数は268件にものぼります(オーナーズブックHPより)。不動産投資を行うには、アプリをダウンロードして会員登録や口座開設、入金金融機関の登録などの手続きが必要です。すべてスマホで行え、数日で取引が可能となります。
投資スタイルは2種類あり、不動産を担保としてお金を借りたい企業に融資し、その融資に対する利息で収益を得る貸付型(ソーシャルレンディング)は最低1万円から投資できます。そして間接的に不動産に投資を行い、その不動産の賃料や売却益で収益を得るエクイティ型は案件ごとで最低投資額が異なります(第一号案件は50万円)。
TATERU(タテル)
TATERU Apartmentは、日本最大級のIoTアパート経営プラットフォームで土地情報や物件実例が豊富に掲載されているほか、チャット機能でコンシェルジュに直接問い合わせをすることも可能です。
TATERU Apartmentのアパートには、最先端のIoTデバイスが搭載されています。IoT(アイオーティー)とは、家電や設備などをインターネットでつなぐ技術のことです。たとえば、スマホで玄関を施錠したり、エアコンを調整したり、電気をつけたりできます。
TATERU Apartmentには、全国のアパート用地や、全国主要都市 (東京/大阪/名古屋/福岡) のデザインアパート・IoTアパートの建築実例が数多く掲載されています。また、チャット機能を使って専門知識を持つコンシェルジュが物件提案を受けたり、気になる点を質問したりできるのもメリットです。
物件探しができるアプリ
不動産の物件を探すアプリも多いですが、投資用物件の検索だと次の4つのアプリが物件数や内容が充実しています。
楽待
「楽待(らくまち)」は投資用不動産物件の検索アプリです。
不動産物件の検索ができるほか、不動産投資の収支のシミュレーション、そして不動産投資の相談や「楽待新聞」の記事の掲載、不動産に関する相談室が設けられているなど、充実した内容となっています。検索できる物件数は北海道から沖縄まで2023年5月21日現在で5万4,820件にものぼります。物件を検索すると、物件の写真と所在地、建物構造、築年月といった基本的な情報のほか、販売価格、表面利回りや想定年間家賃収入といった数字も掲載されています。
シミュレーションコーナーでは、物件価格や表面利回りなどを入力するとキャッシュフローのシミュレーション結果が出てきます。
また「賃貸経営マップ」コーナーでは、全国各地の「路線価」や「公示・基準地価」、各自治体の賃貸物件の空室率、さらには洪水が起きた場合のリスクの度合いなどがわかる地図が掲載されています。
「楽待新聞」は、最新不動産市況のほか、楽待編集部が書き上げた、不動産取引にかかわってきた銀行員や大家さんなどの裏話や不動産投資で失敗しないためのポイントなど、不動産投資に関心がある方なら、読んでいたらすぐに時間が経ってしまうような興味深い記事がたくさん掲載されています。
SUUMO
「SUUMO」は、株式会社リクルートが運営する不動産情報サイトです。マンション・戸建ての賃貸や売買情報が掲載されています。
物件検索では、「借りる」、「買う」だけでなく、「建てる」、「リフォームする」という項目でも検索することができます。
さらに売却査定や引っ越しの見積もりもできるなど、不動産に関するさまざまな情報を取得できます。SUUMOのコラムにも、投資用物件について触れている記事があります。
記事の中では、不動産投資のメリットやデメリットなど様々な視点から不動産投資のことが書かれています。
不動産投資☆連合隊
不動産投資☆連合隊は、日本最大級の投資不動産・収益物件専門ポータルサイト「不動産投資☆連合隊」のiPhoneアプリで、こだわりの条件を設定して投資用物件を検索できます。
価格や利回り、構造や築年数で検索できるほか、現在満室の物件や仲介業者を介さない売主物件に絞って検索することもでき、投資家にとってかゆい所に手が届く検索項目が充実しています。
閲覧した物件は自動的に履歴に保存され、物件ごとに自由に5段階の重要度を設定できるので、閲覧履歴をもとに比較検討しやすくなります。閲覧履歴は編集できるので、お気に入り機能のような感覚で使えます。
物件価格や空室率、自己資金や借入期間、金利などを入力し、簡単に収支のシミュレーションをすることも可能です。
ニフティ不動産アプリ
ニフティ不動産は、累計ダウンロード数900万件の人気アプリで、SUUMOやLIFULL HOME’Sなど8つの有名な不動産サイトの新築・中古マンション、新築・中古戸建て、土地情報がまとめて掲載されています。検索や並び替えができるので、物件の比較検討に役立ちます。
ニフティ不動産では、エリアや最寄り駅、築年数などさまざまな条件で検索できるほか、地図から気になる物件を探すこともできます。たとえば、「渋谷駅」「東京タワー」など駅名やスポット名で検索し、周辺の物件を探せます。価格帯ごとに物件が色分けされているため、視覚的に判断できるのも魅力です。
また、希望条件を設定しておくと、希望に合う物件が掲載されたときお知らせしてくれる機能も便利です。仕事や家事、育児などで忙しい人も、希望の物件に出会える可能性が高まります。
資産管理ができるアプリ
アプリで不動産投資の資産管理までできるのは、不動産投資家にとってはありがたい存在です。
WealthPark
WealthPark(ウェルスパーク)のアプリでは、不動産の管理をスマホ1つで行えます。
アプリの運営は、資本金1億円、従業員180名(2023年4月30日時点、グループ会社含む)のWealthPark株式会社が行います。
WealthParkでは、スマホで物件管理を行うという新しいタイプの不動産ビジネスをコンセプトにしています。オーナーはいつでもどこでも、スマホで投資した物件の賃料の受領状況や最新の資産価値などの財務状況が確認できます。
そしてアプリには、ほかにもさまざまなサービス機能が付いています。物件やテナント、税金について不明点や質問があればアプリ内の「チャット・サービス」を利用して問い合わせることができます。
そのほか、賃貸契約書など重要な契約書や税務書類の保管ができ、いつでもどこでも閲覧することが可能です。
Room コネクト
Room コネクトは、不動産投資家や不動産管理会社向けの入居者管理アプリです。
2023年6月から新たに提供が開始されました。株式会社Casaとギグベース株式会社が共同開発しており、株式会社Casaは以前、大家カフェという不動産管理アプリを提供していた実績があります。
このアプリでは、入居者からの設備トラブルや近隣トラブルに関する問い合わせをアウトソースでき、入居者からの電話対応や物件に足を運んだりしなくて済むようになり、肉体的・精神的な負担を減らせます。
Room コネクトは、不動産管理会社に物件管理を依頼するほどではないが、自分ですべて対応するのは大変だと感じている不動産投資家におすすめのアプリです。
不動産投資について学習できるアプリ
不動産投資について学ぶため、ネットの記事や本を読む方は多いですが、アプリでも不動産投資の情報収集や勉強が可能です。
マップを見て視覚的に理解したり、お気に入り機能や連続再生機能などを使ったりすることで、効率的に不動産投資について学べるでしょう。
ここでは、不動産投資の勉強におすすめのアプリを2つご紹介します。
地価マップ
地価マップは、画面上で地図を見ながら、最新の地価情報を閲覧できるアプリです。
表示は「公示」「調査」「両方」の3つから選べます。地価公示とは、国土交通省が公表する、毎年1月1日時点の標準地の価格です。地価調査とは、都道府県知事が公表する、毎年7月1日時点の基準地の標準価格です。どちらも、土地の取引をするときの価格の目安としてよく利用されます。
地価マップでは、地図から地点を選択すると、地価公示や地価調査の詳細情報を閲覧できます。たとえば、1平米あたりの価格、最寄り駅との距離、建物の構造、間口と奥行の比率、前面道路の種類、道路幅などが分かります。このような情報を参考にすることで、土地を取引する際に、その土地が割高か割安か、相場に見合っているかを判断しやすくなるでしょう。
また、毎年の価格推移も確認できるほか、価格帯ごとにピンが色分けされているので、大まかな地価の動向を把握する上でも役立ちます。
不動産投資の基礎知識 – 投資入門解説
不動産投資の基礎知識は、不動産投資に関する情報をまとめて閲覧できる便利なアプリです。
マンション投資や節税などさまざまな情報があり、ニュースや動画も充実しています。動画は連続再生、シャッフル再生、10秒送り、10秒戻しなど快適に視聴できる機能がそろっています。
タブを自由に並べ替えられるなどカスタマイズ機能が優れているため、効率的に学習したい人にぴったりです。閲覧履歴や、お気に入りをアプリ内フォルダに保存できる機能もあります。記事や動画の「人気・急上昇ランキング」もあるため、何から勉強するか悩んだときは参考にできるでしょう。
掲示板もあり、不動産投資に興味がある人同士、交流を深めながら楽しく投資のノウハウを学べます。
不動産投資でアプリを活用するメリット
さまざまな不動産投資に関するアプリが出現してきたことで、不動産投資がグッと身近なものになりました。活用するメリットをいくつかあげてみました。
- 隙間時間に手軽に利用できる
アプリを活用することで通勤時間や帰宅後などの隙間時間でさまざまな知識を習得することができます。 - 無料で利用できるものが多い
不動産投資に関するアプリは無料で利用できるものがほとんどです。無料でさまざまな不動産に関することを学べることや、物件を探すことができるのはとても大きなメリットです。 - 収支予想が立てやすく、物件購入後も管理や経営がしやすい
不動産投資アプリには、収支予想のシミュレーションが行えるアプリが多く存在します。物件の購入価格や頭金投入額、借入額や、金利、そして家賃収入などを入力することでほぼ正確に収支予想を立てることができます。
そして、不動産を購入してからもアプリの活用に頼る場面が出てきます。物件の入居状況や家賃収入が現段階でいくらか、そしてリフォームの見積りなど、スマホ1つあれば物件の管理を集約できることさえあり得ます。
不動産投資でアプリを活用する際の注意点
不動産投資に関するアプリを活用することでの注意点もあります。不動産投資には多額の資金が必要となるので、より一層気をつけなければなりません。
運営元の情報を確認すること
不動産投資のアプリは不動産に関してさまざまな情報を与えてくれるありがたい存在です。
しかし、アプリによっては、誤った情報が掲載されていることがあるかもしれません。アプリを利用する前に運営元が信頼できる業者なのか確認しておくことが重要です。
さらに掲載されている情報に関しても、自分自身で正しい情報なのか判断できるようにしておく必要があります。
【おすすめ関連記事】失敗しないための不動産投資のシミュレーションとは?無料で使えるツールも紹介
まとめ
今回は、不動産投資に関するアプリの紹介や活用するメリット、注意点をあげてみました。不動産投資のアプリを活用すると、不動産投資の勉強や物件探し、購入、管理と一連の流れをすべて行なえることがわかりました。しかし、アプリで得られる情報には限りがあり、アプリを活用すれば不動産投資に関して全て理解ができるわけわけではありません。
アプリを活用し、不動産投資の概要がある程度理解できた後は、不動産会社に直接話を聞くことをおすすめします。不動産のプロに直接話を聞くことでアプリには掲載されていないより詳しい情報が聞けることもあるでしょう。
ベルテックスでは不動産投資にまつわるセミナーを開催しています。ご自宅からオンラインでご参加いただけますので、より詳しく話を聞いてみたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
ベルテックスコラム事務局
不動産コンサルタント・税理士
不動産ソリューションの面白さや基礎、役に立つ情報や体験談などをフラットな目線で分かりやすくご紹介。宅建士・ファイナンシャルプランナー・税理士など有資格者の知見を生かしつつ、経験豊かなライターたちが不動産投資でおさえておきたいポイントをお届けします。