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2024.02.29
ベルテックスコラム事務局
低リスクの資産運用の仕組みとオススメ投資法を詳しく解説!
- リスク
- 資産形成
資産運用で「お金を増やす」ためには、リスク管理は非常に重要な要素です。「リスクの最小化」と「安定性」を重視して市場変動が少ない選択肢を選ぶことで、資産運用を成功へと導きます。
本記事では、リスクの種類やリターンとの関係性について解説し、推奨される「低リスク投資」についておすすめの手法を解説していきます。また、低リスク投資で失敗する人の例と、失敗しないためのコツについてもご紹介していきます。
低リスクの資産運用は基本的にリターンも低い
SNSや動画サイトで多くの情報が溢れかえる今日でも、投資未経験者の中には「投資は危ない」と考える人が少なからず存在しています。確かに「元本割れ」という言葉を聞けば、そう思ってしまうのは分からなくもありません。
しかし、それだけで投資を行わないのは非常に勿体なく、どの投資商品がなぜ危険と言われるのか、まずはリスクの種類やリターンとの関係性について理解する必要があります。
資産運用のリスクを理解しよう
資産運用をする上での「危険性」とは、多かれ少なかれ「リスクがある」ことです。資産運用では投資商品によって様々なリスクが存在し、その内容や範囲、大きさはそれぞれ異なります。資産運用における代表的な7つリスクをご紹介します。
- インフレリスク
物価が継続して上がると相対的にお金の価値が下がり、保有資産の価値が目減りする可能性があります。 - 価格変動リスク
株式や投資信託などの価格は、常に変動しています。売却時に購入時の価格を下回れば下回るほど、損失は膨らんでしまいます。 - 信用リスク(倒産リスク)
株式や社債などの投資商品において、投資先の会社が倒産してしまう可能性があります。もしも倒産してしまえば、株式も社債もまったくの無価値になり、大きな損失が出るでしょう。 - 為替変動リスク
外貨など外国に関連した投資を行う場合には、為替変動が大きなリスクとなります。為替レートの変動により、日本円の価値が高くなってしまうと、換算時に元本を下回る可能性があります。 - カントリーリスク
投資対象国の政治・経済・社会情勢などが安定していない場合、投資対象国の信用が下落するなどマイナスの影響が出やすくなります。紛争が多い地域など、外国債や外国株を購入する際には注意しなくてはなりません。 - 金利リスク
債券投資は、特に金利変動の影響を受けやすいとされています。金利の上昇で債券価格は下落し、反対に金利が下落すると債券価格は上昇します。市場動向を確認し金利変動にも注意しておく必要があります。 - 流動性リスク
投資商品には買い手が少なく「売りたくても売れない」 リスクがあり、これを流動性リスクと呼びます。一般的に「長期保有」が原則の投資商品は「流動性が低い」商品が多い傾向にあります。
リスクとリターンの関係
次は、リスクとリターンの関係性について触れていきましょう。
投資の世界でリスクが高い場合、価格変動(ブレ)が大きくなりリターン(収益)も大きくなります。つまり、リスクが小さいものは「ローリスク・ローリターン」、リスクが大きいものは「ハイリスク・ハイリターン」、その中間に位置するのが「ミドルリスク・ミドルリターン」です。
例えば、「ローリスク・ローリターン」は外貨預金・債券投資・保険商品、「ミドルリスク・ミドルリターン」は投資信託、不動産投資などが挙げられます。ただし、債券投資においては、国内債券よりも外国債券の方がリスクは高くなります。
なぜ低リスクだとリターンが低いのか
上述した価格変動(ブレ)は、結果が不透明・不確実であるほど振れ幅が大きく、高リスクであることを意味し、反対に振れ幅が小さいほど低リスクであると言えます。
低リスクの投資方法は値動きが小さくリターンも少ないため、投資商品の中でも比較的安全と言われています。まとまった資金で一攫千金を狙う手法ではないので、ポイントとして注意しておきましょう。
インフレ率より利回りが低い場合は注意
一般的に資産運用は、運用する金融商品の利回りよりもインフレ率が高いと「インフレリスク」が生じるとされています。低リスク投資の中でも固定金利の投資商品には、とりわけ注意が必要です。
低リスク投資は、長期間に渡り時間をかけてじっくり行うことで、複利を利用して利益が大きくなっていきます。そのため、インフレ率よりも低い利回りである金融商品は、結果的に損をしてしまうことになるのです。
低リスクの資産運用の商品を選択する際の基準
ここでは、これから低リスク投資を始めようとする方に向けて、金融商品を選択する際の基準となる考え方についてお伝えしましょう。
まずは小額から取り組み投資の基礎を身に付ける
おそらく低リスク投資を始める方は、投資初心者の方が多いでしょう。まずは小額から購入できる商品で投資の基礎を学びたい、という方には「インデックス投資」がおすすめです。
インデックス投資とは
・概要
インデックス投資とは、「特定の市場の動きを示す指標(インデックス)」に連動する動きを追う投資戦略の1つです。例えば、アメリカの代表的な株価指数「S&P500」や日本の代表的な株価指数「日経平均株価」が該当します。インデックス投資は、「企業株」など個別の銘柄ではなく「市場全体」へ投資するため、あまり投資に詳しくない初心者でも比較的参入しやすいことが特徴です。
・メリット
インデックス投資のメリットは、上述したように初心者でも始めやすく、リスクの分散が容易なことです。他にも、少額から取引ができる点、他の投資信託よりも手数料が安く、銘柄の選択や売買がしやすい点も挙げられます。インデックス投資は、プロが選んだもので銘柄を構成し商品化しているので、専門的な知識が無くても簡単に購入できます。
インデックスの主な種類
下記では、国内外の代表的なインデックスをご紹介します。
対象国 | インデックスの種類 | 概要 |
---|---|---|
国内株式 | 日経平均株価 | 日本を代表する225社の平均株価の基準指数 |
TOPIX(東証株価指数) | 東証一部上場企業の全銘柄を基準とした指数 | |
米国株式 | NYダウ指数 | ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している 代表的な30銘柄の株価で構成された指数 |
S&P500種株価指数 | ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している 米国大型株の代表的な500銘柄の株価で構成された指数 |
|
ドイツ株式 | DAX指数 | フランクフルト証券取引所に上場している ドイツの代表的な30銘柄の株価で構成された指数 |
資金を着実に貯めたい
将来の年金にプラスしたい、など資産形成の目標が明確で着実に貯めていきたいと考える方は、バランス型投資に挑戦してみましょう。
バランス型投資とは
・概要
バランス型投資(バランス型投資信託)とは、保有資産を複数の市場や国へ投資する投資信託のことで、資産を1つに絞らないことでリスク分散を可能とします。
例えば「国内株式×海外株式」「国内株式×国内債券」のように資産分散し、先述したハイリスク・ハイリターンである株式の比率を少なくするほど、リスクを低く抑えることができます。バランス型投資には様々な組み合わせの商品があるので、少額から分散投資が可能です。
・メリット
解説したように、一番のメリットは容易に幅広く分散投資ができることでしょう。投資初心者が1つの金融資産へ集中投資するのは非常にリスクの高い行為です。
また、バランス型投資は、理想とする資産配分へのリバランスを自動調整してくれます。一般的な資産運用では、購入後のポートフォリオを定期的に自分で確認し、リスク分散されるよう調整しながら次の銘柄を購入しなくてはなりません。
リバランスの自動調整のおかげで、日常生活において多忙な人でも手軽に運用ができるでしょう。
低リスクの資産運用で失敗する人の特徴
ここまで解説してきた低リスクの投資手法を選択しても、中には思うように資産を増やすことができず、失敗する人がみられます。失敗する人に共通する特徴と、成功するためのコツを4パターンご紹介します。
自分のリスク許容度を知らない
低リスク投資でも失敗する人の多くは、自分の「リスク許容度」を認知していないことが多いです。リスク許容度とは、投資において許容できるリスクの度合いや範囲のことです。
リスクの許容度は、精神面や金銭面などの多くの環境・要素から成り立ち、人それぞれに異なります。失敗しないためには、リスク許容度をあらかじめ理解しておくこと、そして資産配分やリスク対策をしながら自分に適した金融商品を運用することが大切です。
投資に使える金額を決めていない
計画やシミュレーションが苦手な方に多いのが、「投資に使える金額を決めていない」ために失敗するパターンです。
資産運用でゴールを目指すためには、始めに「目的」と「目標」を設定することが重要です。特に目標設定は、何歳になるまでにいくら貯蓄する、毎月いくらを投資に回すなど、より数値の明確さが求められます。この目標設定を行っていくことで自身のファイナンシャルプランと向き合い、おのずと投資に使える金額も見えてくるものです。低リスク投資だからと不明瞭なままにせず、明確な目的と目標の設定を行いましょう。
自分で情報収集をしない
低リスク投資に限らず、自ら学び情報をインプットしない人は資産運用に失敗しがちです。情報収集をしていても、「今人気の〜」「ランキングなどから判断する」など、表面的な情報ばかりを鵜呑みにしてはいけません。これらはあくまで参考程度にして、実際の仕組みや根拠にきちんと納得してから購入することが大切です。
「勧められたから」という理由も同じで、自分が納得していないと、会社が売りたい商品だけを購入してしまっている状態に陥ります。手数料や必要経費など企業や商品によって異なるので、自らがじっくりと比較して判断することが大事です。
商品を1つしか購入しない
リスク管理の基本となる「分散投資」ができていない例も見られます。
資産運用では保有商品を分散させることで、1つの商品にリスクが高まっても他の商品でカバーし合い、大きな損失を抑えることができます。そのため、低リスク商品でも1つの商品に絞ると逆に成功しづらくなります。
分散には「資産の分散」「地域の分散」「通貨の分散」「時間の分散」の4つの考え方がありますので、これらを上手く取り入れたリスク分散を心がけましょう。
低リスクの資産運用のおすすめ投資法
最後の章では、「低リスクの投資法」として実際にお勧めできる商品をピックアップしながら、その手法や考え方について解説していきます。
非課税枠が使えるNISAを検討しよう
低リスク投資で着実に資産形成をしたいなら、国が「非課税枠」として節税しながら運用できる「NISA」を検討しましょう。
2024年から新制度として生まれ変わるNISAは、従来までは限定的だった非課税枠の上限金額や投資可能額が拡充し、非常に使い勝手が良くパワーアップします。
従来までの旧NISAでは「つみたてNISA」と「一般NISA」の併用は不可とされていましたが、新NISAではそれぞれの側面を持つ「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用可能となり、より投資幅が広がるでしょう。
投資商品の利回りを意識しよう
投資商品を購入する際は「利回り」を十分に意識する必要があります。
ただなんとなくで「利回り」を意識せずに運用していると、数十年後の運用額に大差がついてしまい、後悔してしまうでしょう。
【月1.5万円を金利0.01%で30年間定期預金】
上記の条件で運用した場合、元金5,400,000円に対して、30年後の受取額は5,408,086円となります。30年間でわずか8,086円しか増えません。
【利回り3%の商品で毎月1.5万円を30年間積立】
利回り3%の商品への投資に条件を変更してみると、同じ元金で30年後の受取額は8,741,053円になります。30年間でなんと3,341,053円もお金を増やせるのです。
利回りは先述の「目標設定」と同様、ゴールを目指すための指標となりますので、購入前の商品選びにおいて吟味しておく必要があります。
実物資産も検討しよう
これまで金融資産について解説してきましたが、「実物資産」への投資も選択肢の一つです。
実物資産の代表的な投資と言えば、「金の積立購入」と「不動産投資」でしょう。大きな特徴として、実物資産は「物」が実際に存在しているため価格の急落の可能性が低く、インフレにも強いとされています。
金投資や不動産投資について気になる方は、過去の別記事にて解説しておりますので、こちらも是非ご覧ください。
【おすすめ関連記事】金投資と不動産投資の特徴とは?実物資産で5,000万円を目指そう
実物資産でも不動産投資が優れている点は、家賃収入をローン返済に充てることができ、ローン完済後は実物資産として保有できることです。 最初の物件選びは慎重に行う必要があるため根気がいりますが、優良な物件に出会えれば自分の貯蓄などから手出しをほとんどせず、大きな資産が手に入ります。
不動産投資は小さい規模の物件からスタートし、雪だるま式に増やしていく手法をとるため、比較的少ない自己資金でスタートできます。
また、株式や通貨のように短期間で資産価値が暴落したり、資産価値がゼロになったりする可能性が低いのもメリットです。インフレに強い側面もあるため、近年では会社員の方にも人気がある投資手法です。
【おすすめ関連記事】不動産投資が会社員の副業に適している理由・資産形成のポイントも解説
まとめ
本記事では、資産運用におけるリスクの種類やリターンとの関係性、低リスク投資に関する考え方について実際の商品例を交えて解説しました。
低リスク投資の投資商品としては、目標設定をしたうえでNISAを用いた「インデックス投資」や「バランス型投資」から検討してみるのがおすすめです。価格の急落やインフレリスクが気になる方は、実物資産による「不動産投資」を検討してみましょう。
いずれにしても、リスク管理と同時に利回りを意識した計画的な資産運用が、低リスク投資を制することへと繋がりそうです。
ベルテックスでは不動産投資やその他の資産運用にまつわる資産形成セミナーを開催しています。ご自宅からオンラインでご参加いただけますので、より詳しく話を聞いてみたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
ベルテックスコラム事務局
不動産コンサルタント・税理士
不動産ソリューションの面白さや基礎、役に立つ情報や体験談などをフラットな目線で分かりやすくご紹介。宅建士・ファイナンシャルプランナー・税理士など有資格者の知見を生かしつつ、経験豊かなライターたちが不動産投資でおさえておきたいポイントをお届けします。
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ベルテックスコラム事務局
低リスクの資産運用の仕組みとオススメ投資法を詳しく解説!
- リスク
- 資産形成
資産運用で「お金を増やす」ためには、リスク管理は非常に重要な要素です。「リスクの最小化」と「安定性」を重視して市場変動が少ない選択肢を選ぶことで、資産運用を成功へと導きます。
本記事では、リスクの種類やリターンとの関係性について解説し、推奨される「低リスク投資」についておすすめの手法を解説していきます。また、低リスク投資で失敗する人の例と、失敗しないためのコツについてもご紹介していきます。
低リスクの資産運用は基本的にリターンも低い
SNSや動画サイトで多くの情報が溢れかえる今日でも、投資未経験者の中には「投資は危ない」と考える人が少なからず存在しています。確かに「元本割れ」という言葉を聞けば、そう思ってしまうのは分からなくもありません。
しかし、それだけで投資を行わないのは非常に勿体なく、どの投資商品がなぜ危険と言われるのか、まずはリスクの種類やリターンとの関係性について理解する必要があります。
資産運用のリスクを理解しよう
資産運用をする上での「危険性」とは、多かれ少なかれ「リスクがある」ことです。資産運用では投資商品によって様々なリスクが存在し、その内容や範囲、大きさはそれぞれ異なります。資産運用における代表的な7つリスクをご紹介します。
- インフレリスク
物価が継続して上がると相対的にお金の価値が下がり、保有資産の価値が目減りする可能性があります。 - 価格変動リスク
株式や投資信託などの価格は、常に変動しています。売却時に購入時の価格を下回れば下回るほど、損失は膨らんでしまいます。 - 信用リスク(倒産リスク)
株式や社債などの投資商品において、投資先の会社が倒産してしまう可能性があります。もしも倒産してしまえば、株式も社債もまったくの無価値になり、大きな損失が出るでしょう。 - 為替変動リスク
外貨など外国に関連した投資を行う場合には、為替変動が大きなリスクとなります。為替レートの変動により、日本円の価値が高くなってしまうと、換算時に元本を下回る可能性があります。 - カントリーリスク
投資対象国の政治・経済・社会情勢などが安定していない場合、投資対象国の信用が下落するなどマイナスの影響が出やすくなります。紛争が多い地域など、外国債や外国株を購入する際には注意しなくてはなりません。 - 金利リスク
債券投資は、特に金利変動の影響を受けやすいとされています。金利の上昇で債券価格は下落し、反対に金利が下落すると債券価格は上昇します。市場動向を確認し金利変動にも注意しておく必要があります。 - 流動性リスク
投資商品には買い手が少なく「売りたくても売れない」 リスクがあり、これを流動性リスクと呼びます。一般的に「長期保有」が原則の投資商品は「流動性が低い」商品が多い傾向にあります。
リスクとリターンの関係
次は、リスクとリターンの関係性について触れていきましょう。
投資の世界でリスクが高い場合、価格変動(ブレ)が大きくなりリターン(収益)も大きくなります。つまり、リスクが小さいものは「ローリスク・ローリターン」、リスクが大きいものは「ハイリスク・ハイリターン」、その中間に位置するのが「ミドルリスク・ミドルリターン」です。
例えば、「ローリスク・ローリターン」は外貨預金・債券投資・保険商品、「ミドルリスク・ミドルリターン」は投資信託、不動産投資などが挙げられます。ただし、債券投資においては、国内債券よりも外国債券の方がリスクは高くなります。
なぜ低リスクだとリターンが低いのか
上述した価格変動(ブレ)は、結果が不透明・不確実であるほど振れ幅が大きく、高リスクであることを意味し、反対に振れ幅が小さいほど低リスクであると言えます。
低リスクの投資方法は値動きが小さくリターンも少ないため、投資商品の中でも比較的安全と言われています。まとまった資金で一攫千金を狙う手法ではないので、ポイントとして注意しておきましょう。
インフレ率より利回りが低い場合は注意
一般的に資産運用は、運用する金融商品の利回りよりもインフレ率が高いと「インフレリスク」が生じるとされています。低リスク投資の中でも固定金利の投資商品には、とりわけ注意が必要です。
低リスク投資は、長期間に渡り時間をかけてじっくり行うことで、複利を利用して利益が大きくなっていきます。そのため、インフレ率よりも低い利回りである金融商品は、結果的に損をしてしまうことになるのです。
低リスクの資産運用の商品を選択する際の基準
ここでは、これから低リスク投資を始めようとする方に向けて、金融商品を選択する際の基準となる考え方についてお伝えしましょう。
まずは小額から取り組み投資の基礎を身に付ける
おそらく低リスク投資を始める方は、投資初心者の方が多いでしょう。まずは小額から購入できる商品で投資の基礎を学びたい、という方には「インデックス投資」がおすすめです。
インデックス投資とは
・概要
インデックス投資とは、「特定の市場の動きを示す指標(インデックス)」に連動する動きを追う投資戦略の1つです。例えば、アメリカの代表的な株価指数「S&P500」や日本の代表的な株価指数「日経平均株価」が該当します。インデックス投資は、「企業株」など個別の銘柄ではなく「市場全体」へ投資するため、あまり投資に詳しくない初心者でも比較的参入しやすいことが特徴です。
・メリット
インデックス投資のメリットは、上述したように初心者でも始めやすく、リスクの分散が容易なことです。他にも、少額から取引ができる点、他の投資信託よりも手数料が安く、銘柄の選択や売買がしやすい点も挙げられます。インデックス投資は、プロが選んだもので銘柄を構成し商品化しているので、専門的な知識が無くても簡単に購入できます。
インデックスの主な種類
下記では、国内外の代表的なインデックスをご紹介します。
対象国 | インデックスの種類 | 概要 |
---|---|---|
国内株式 | 日経平均株価 | 日本を代表する225社の平均株価の基準指数 |
TOPIX(東証株価指数) | 東証一部上場企業の全銘柄を基準とした指数 | |
米国株式 | NYダウ指数 | ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している 代表的な30銘柄の株価で構成された指数 |
S&P500種株価指数 | ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している 米国大型株の代表的な500銘柄の株価で構成された指数 |
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ドイツ株式 | DAX指数 | フランクフルト証券取引所に上場している ドイツの代表的な30銘柄の株価で構成された指数 |
資金を着実に貯めたい
将来の年金にプラスしたい、など資産形成の目標が明確で着実に貯めていきたいと考える方は、バランス型投資に挑戦してみましょう。
バランス型投資とは
・概要
バランス型投資(バランス型投資信託)とは、保有資産を複数の市場や国へ投資する投資信託のことで、資産を1つに絞らないことでリスク分散を可能とします。
例えば「国内株式×海外株式」「国内株式×国内債券」のように資産分散し、先述したハイリスク・ハイリターンである株式の比率を少なくするほど、リスクを低く抑えることができます。バランス型投資には様々な組み合わせの商品があるので、少額から分散投資が可能です。
・メリット
解説したように、一番のメリットは容易に幅広く分散投資ができることでしょう。投資初心者が1つの金融資産へ集中投資するのは非常にリスクの高い行為です。
また、バランス型投資は、理想とする資産配分へのリバランスを自動調整してくれます。一般的な資産運用では、購入後のポートフォリオを定期的に自分で確認し、リスク分散されるよう調整しながら次の銘柄を購入しなくてはなりません。
リバランスの自動調整のおかげで、日常生活において多忙な人でも手軽に運用ができるでしょう。
低リスクの資産運用で失敗する人の特徴
ここまで解説してきた低リスクの投資手法を選択しても、中には思うように資産を増やすことができず、失敗する人がみられます。失敗する人に共通する特徴と、成功するためのコツを4パターンご紹介します。
自分のリスク許容度を知らない
低リスク投資でも失敗する人の多くは、自分の「リスク許容度」を認知していないことが多いです。リスク許容度とは、投資において許容できるリスクの度合いや範囲のことです。
リスクの許容度は、精神面や金銭面などの多くの環境・要素から成り立ち、人それぞれに異なります。失敗しないためには、リスク許容度をあらかじめ理解しておくこと、そして資産配分やリスク対策をしながら自分に適した金融商品を運用することが大切です。
投資に使える金額を決めていない
計画やシミュレーションが苦手な方に多いのが、「投資に使える金額を決めていない」ために失敗するパターンです。
資産運用でゴールを目指すためには、始めに「目的」と「目標」を設定することが重要です。特に目標設定は、何歳になるまでにいくら貯蓄する、毎月いくらを投資に回すなど、より数値の明確さが求められます。この目標設定を行っていくことで自身のファイナンシャルプランと向き合い、おのずと投資に使える金額も見えてくるものです。低リスク投資だからと不明瞭なままにせず、明確な目的と目標の設定を行いましょう。
自分で情報収集をしない
低リスク投資に限らず、自ら学び情報をインプットしない人は資産運用に失敗しがちです。情報収集をしていても、「今人気の〜」「ランキングなどから判断する」など、表面的な情報ばかりを鵜呑みにしてはいけません。これらはあくまで参考程度にして、実際の仕組みや根拠にきちんと納得してから購入することが大切です。
「勧められたから」という理由も同じで、自分が納得していないと、会社が売りたい商品だけを購入してしまっている状態に陥ります。手数料や必要経費など企業や商品によって異なるので、自らがじっくりと比較して判断することが大事です。
商品を1つしか購入しない
リスク管理の基本となる「分散投資」ができていない例も見られます。
資産運用では保有商品を分散させることで、1つの商品にリスクが高まっても他の商品でカバーし合い、大きな損失を抑えることができます。そのため、低リスク商品でも1つの商品に絞ると逆に成功しづらくなります。
分散には「資産の分散」「地域の分散」「通貨の分散」「時間の分散」の4つの考え方がありますので、これらを上手く取り入れたリスク分散を心がけましょう。
低リスクの資産運用のおすすめ投資法
最後の章では、「低リスクの投資法」として実際にお勧めできる商品をピックアップしながら、その手法や考え方について解説していきます。
非課税枠が使えるNISAを検討しよう
低リスク投資で着実に資産形成をしたいなら、国が「非課税枠」として節税しながら運用できる「NISA」を検討しましょう。
2024年から新制度として生まれ変わるNISAは、従来までは限定的だった非課税枠の上限金額や投資可能額が拡充し、非常に使い勝手が良くパワーアップします。
従来までの旧NISAでは「つみたてNISA」と「一般NISA」の併用は不可とされていましたが、新NISAではそれぞれの側面を持つ「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用可能となり、より投資幅が広がるでしょう。
投資商品の利回りを意識しよう
投資商品を購入する際は「利回り」を十分に意識する必要があります。
ただなんとなくで「利回り」を意識せずに運用していると、数十年後の運用額に大差がついてしまい、後悔してしまうでしょう。
【月1.5万円を金利0.01%で30年間定期預金】
上記の条件で運用した場合、元金5,400,000円に対して、30年後の受取額は5,408,086円となります。30年間でわずか8,086円しか増えません。
【利回り3%の商品で毎月1.5万円を30年間積立】
利回り3%の商品への投資に条件を変更してみると、同じ元金で30年後の受取額は8,741,053円になります。30年間でなんと3,341,053円もお金を増やせるのです。
利回りは先述の「目標設定」と同様、ゴールを目指すための指標となりますので、購入前の商品選びにおいて吟味しておく必要があります。
実物資産も検討しよう
これまで金融資産について解説してきましたが、「実物資産」への投資も選択肢の一つです。
実物資産の代表的な投資と言えば、「金の積立購入」と「不動産投資」でしょう。大きな特徴として、実物資産は「物」が実際に存在しているため価格の急落の可能性が低く、インフレにも強いとされています。
金投資や不動産投資について気になる方は、過去の別記事にて解説しておりますので、こちらも是非ご覧ください。
【おすすめ関連記事】金投資と不動産投資の特徴とは?実物資産で5,000万円を目指そう
実物資産でも不動産投資が優れている点は、家賃収入をローン返済に充てることができ、ローン完済後は実物資産として保有できることです。 最初の物件選びは慎重に行う必要があるため根気がいりますが、優良な物件に出会えれば自分の貯蓄などから手出しをほとんどせず、大きな資産が手に入ります。
不動産投資は小さい規模の物件からスタートし、雪だるま式に増やしていく手法をとるため、比較的少ない自己資金でスタートできます。
また、株式や通貨のように短期間で資産価値が暴落したり、資産価値がゼロになったりする可能性が低いのもメリットです。インフレに強い側面もあるため、近年では会社員の方にも人気がある投資手法です。
【おすすめ関連記事】不動産投資が会社員の副業に適している理由・資産形成のポイントも解説
まとめ
本記事では、資産運用におけるリスクの種類やリターンとの関係性、低リスク投資に関する考え方について実際の商品例を交えて解説しました。
低リスク投資の投資商品としては、目標設定をしたうえでNISAを用いた「インデックス投資」や「バランス型投資」から検討してみるのがおすすめです。価格の急落やインフレリスクが気になる方は、実物資産による「不動産投資」を検討してみましょう。
いずれにしても、リスク管理と同時に利回りを意識した計画的な資産運用が、低リスク投資を制することへと繋がりそうです。
ベルテックスでは不動産投資やその他の資産運用にまつわる資産形成セミナーを開催しています。ご自宅からオンラインでご参加いただけますので、より詳しく話を聞いてみたい方はぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
ベルテックスコラム事務局
不動産コンサルタント・税理士
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